オートバックス、「JACK&MARIE1号店」に先立ち渋谷でポップアップストアを出店

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株式会社オートバックスセブン(本社:東京都江東区豊洲、代表取締役社長執行役員:小林喜夫巳、以下、オートバックス)は、既存のオートバックス店舗網とはまったく異なる新事業体とし『JACK & MARIE(ジャック&メリー)』の運営を開始する。

その記念すべき1号店の開業は、来る3月16日。横浜市・横浜駅東口のショッピングモール・横浜ベイクォーター内の「JACK & MARIE 横浜ベイクォーター」としてのリアル店舗オープンを間近に控えている。

同社はこれに先立ち、首都圏全域の消費者に対する先行告知と、報道等のメディアに対するプロモーション施策を兼ね、この1月27日~3月4日迄の期間限定で、渋谷区神宮前(神宮通公園交差点角)に、同ブランドの世界観を訴求するポップアップストアを出店した。

ちなみにJACK & MARIEブランドは、2017年6月から著名ネットショップの「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)内」で自らが開発した商品の販売を開始。

同Webショップのカテゴリー上で、売上上位を占めた他、実売を伴う地域イベント参加での販売好調を受け、遂にリアル店舗のオープンに至ったもの。

今回事業化にあたり、その製品群では、まず筆頭にメンズ&ウィメンズアパレルなどで約2,000種の商品を取り揃えた。

その他、アウトドアでのカフェや、ギャザリングを楽しむカトラリー類、自動車内での荷物の整理に適したバッグやコンテナ類。

ドライブ時に車内での移動空間を愉しむためのアクセサリーやファブリックなど、休日にクルマに荷物を積み込んでアウトドアライフを満喫する愉しさを表現している。

これまでは同社は、既存のオートバックス店で全国広域に亘って、洗車グッズや車載アクセサリーを追加しての楽しみ、タイヤ交換や車検整備など、車両そのものの機能を高める製品やサービスを提供していくことで、多彩なカーライフの広がりを展開してきた。

しかし今回はJACK & MARIE店として、若年層だけに留まらない消費者層の「クルマに対する価値観の変化」にいち早く応えるべく、これまでの切り口とは「立ち位置自体」が異なる新たな購買体験を提案していく。

具体的には、車両そのものを愉しむどちらかと云うと男性的なライフスタイル提案から、クルマを取り巻く「コト消費」を愉しむ事業として新創業した。

これは同社の事業拡張性も含めて、未来の可能性を模索するまったく新しい取り組みであると云えるだろう。

そこで今回、期間限定のポップアップショップとして開設された渋谷神宮店を、店舗入り口のエントランスから眺めると、既存カーライフ提案とは異なる「お洒落な雑貨屋」のイメージとなっている。

そこには同社の既存事業であるオートバックスブランドとは別モノの世界観が構築されている。従って、自動車に関わる製品ブランドを思わせる雰囲気は微塵もない。

店内には、ゾゾタウン内で販売好調を誇るアパレル製品を筆頭に、洋服や食器、アロマオイルなど、女性にも喜ばれる品揃えとしてセレクトショップの風情。消費者層の年齢・性別・消費志向を問わない誰もが入店できる雰囲気が漂う。

ショップスタッフは、新事業立ち上げにあたって新たに雇い入れた形ではなく、既存のオートバックス店からの移動で体制を拡充。

プロパー社員による新事業の立ち上げを模索しており、アパレル製品を筆頭に、販売製品の買付だけでなく、今後の新商品の開発並び調達、値付けなどのあらゆる切り口に於いても、自社内リソースによる言わば「社内起業」に近いスタイルであるようだ。

なお、JACK & MARIEの標榜する世界観のひとつとして据えた「クルマに荷物を積み込んでアウトドアライフを満喫する」ための自動車そのものに直結するタイプのグッズ類展示は、今ポップアップショップでは、店舗内の最も奥に特設スペースを設けて展開する形となっている。

このため、店舗入り口で訴求するイメージと店舗奥のスペースとでは若干のギャップを生んでいる様子が見受けられた。

今後はそうした違和感の払拭、店舗入り口が奥から至る空間デザインに一貫したストーリー性を持たせることが課題なのだろう。

ちなみに3月16日のオープンとなる「JACK & MARIE 横浜ベイクォーター」店では、店舗内に実車両が入れられ、クルマと愉しめる生活を、よりダイレクトに表現するライフスタイル提案を行っていくとのこと。

今回のポップアップショップとは異なり、より自動車生活を楽しめる環境にある横浜エリアの市場特性に沿った顧客訴求に挑戦していく構えとなりそうだ。

基より同社によると、JACK & MARIEの顧客向けコンセプトは「自然に囲まれたオーストラリアを舞台に、『Cafe×Nature×Car life』をキーワードにアウトドアライフを楽しむ層に向けた訴求であり、『パッキング』『クルマに積み込む』『移動中も妥協しない』『心地よい車中泊』『サイトでカフェスタイル』の“5つの心躍るシーン”を提案するブランドだとする。

これを踏まえ今後、新店舗網として2号店・3号店と展開していく際、この自動車を含めたライフスタイル提案については、個々地域性に応じたさじ加減が重要だろうと想定され、今後、店舗網の拡大につれて、その店舗スタイルや訴求コンセプトは、一定のカラーに収斂されていくものと見られる。

新店舗の立ち上げに伴い「クルマを通じたライフスタイルの新提案」を行っていくとする同ブランド。

これまで女性にとって敷居が高く、入り難かった自動車ライフスタイル店に関わる新提案という意味で、「身近で入り易い」、「買い易い」というイメージ以外に、ありきたりではない特色をどのように打ち出していくかが、今後の事業新進の課題になっていきそうだ。