ボッシュのモーターサイクル用電子パーキングブレーキ、2016年にDucatiで導入へ

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独のロバート・ボッシュGmbH(本社:シュトゥットガルト・ゲーリンゲン、代表取締役社長:Dr.rer.nat.Volkmar Denner <フォルクマル・デナー>、以下、ボッシュ)が開発したモーターサイクル用ABSの付加機能である「ビーヒクル ホールド コントロール」が、2016年に市場投入予定のDucati「Multistrada 1200 Enduro」に搭載される。これはソフトウエアによる電子制御機能を備えた、全く新しい油圧式パーキングブレーキ技術である。

実は、快適なライディングに貢献するモーターサイクル用ABSは、何も人命を救うためだけに存在するのではない。

ボッシュは、スマートなアルゴリズム開発によって、エレクトロニック系のコントロール ユニットにこれまでは考えられてこなかった新しい付加価値機能を付与。電子制御ソフトウエアを備えた油圧式パーキングブレーキの「ビークル ホールド コントロール」を開発した。

この新装備により、これまでの車両とは異なり、乗車している二輪車が斜面や水平な面で停止した時に、車両が動き出したり、後退するのを防ぐために、ライダーが絶えずハンドブレーキやフットブレーキをかけ続けなくても済むようになる。

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つまり、これまでは重い二輪車ゆえに厄介だった車両の取り回しが飛躍的に扱い易くなる機能であり、停車中にライダーが軽くブレーキレバーを引いたり、一瞬ブレーキペダルを踏み込むだけで、同機能を作動させることができるのだ。

さらに、その際どれだけの量のブレーキ圧が必要なのかをABS自体が自動計測し、その時々野環境に合致した適切な制動力を作動させることで、車両を安全にその位置に止めていく役割を担う。

例えば、「Ducati Multistrada 1200 Enduro」の場合、このビークル ホールド コントロールは、約10秒間作動し続け、一定時間が経過するとライダーに警告を発した後に、自動的にゆっくりとブレーキを解除する。また、ライダーは、いつでもこの機能をオフにしたり、発進によって機能をキャンセルすることができる。

この新装備について、モーターサイクル・パワースポーツ事業部門を担当するボッシュ取締役会メンバーのディルク・ホーアイゼル 氏(Dirk Hoheisel)は、「このビーヒクル ホールド コントロールの中身は、電子制御式コンバインド ブレーキ システムを備えた既存ボッシュの2回路ABSです。従って技術背景としては、既存のABS enhancedをベースにしています。

但し今装備は、通常のABS単体機能のみを発揮するシステムとは異なり、平坦路はもちろんですが、坂道等でライダーが前輪にブレーキをかけると、自動的に後輪にもブレーキを作動させ、前輪と後輪の間で最適なブレーキ圧を配分します。

このABS enhancedは、モーターサイクル用スタビリティコントロール(MSC) enhancedのベースになっているもので、二輪車版ESCともいえるこのMSCは、常に走行状況に応じて自動的にブレーキ圧を調整する役割を担うようになります。

従ってビークル ホールド コントロールは、坂道での発進時だけでなく、特に重量の重い二輪車を扱う際にも威力を発揮し、これまで以上に重量車をより楽に扱えるようになります。

私たちは、こうした効果的な付加機能の追加により、二輪車に於けるライディングの快適さを、より深く追い求めていきたいと考えています」と語っている。