シトロエンC3 WRCとクリス・ミーク、スペインラウンドで今季2勝目を獲得

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WRC第11戦ラリースペインが10月5日〜8日の日程で開催され、シトロエン・トタル・アブダビWRTのクリス・ミーク/ポール・ナゲル組が今季2勝目を挙げた。

ラリースペインでミークがドライブするシトロエンC3 WRCは、最終日を迎えた時点も好調さを維持した。

この最終日に設定された6SSのなか、ミークは5つのSSで最速タイムを刻んだ。また併せて同じくシトロエンC3 WRCをドライブするステファン・ルフェーブル/ギャビン・モロー組も総合6位に入り、シトロエンチームは今大会で最も多くのマニュファクチャラーズ選手権ポイントを獲得することに成功している。

ラリー最終日は、3箇所のSSを2回ずつ走行する6つのセッションで構成され、これらを連続で消化する。

そこで同チームのドライバー達は、ハードコンパウンドのミシュラン・パイロット・スポーツを装着し、スペアタイヤを1本搭載して最終日に挑んだ。

この日最初のSSは、夜が明ける前の走行となり、ミークはこのSSを慎重に走り、暗く視界の悪い同SSで最速タイムを記録した。

その後ミークは、続く2SSも最速タイムでゴールし、ライバルのフォード・フィエスタに乗るMスポーツのセバスチャン・オジエ/オット・タナク組に対するリードを広げていく。

それぞれ1回目の走行を終えた時点で、ミークのリードは13.0 秒から23.9秒へと拡大。
これを前日のターマック(舗装路)ステージで好走を見せたチームメイトのルフェーブルが追い掛ける。SS14では、好走のふたりが同タイムで並んだが、次の2SSではルフェーブルが走行タイムで上回る展開となった。

この間、トヨタのエサペッカ・ラッピと、ヒュンダイのティエリー・ヌービルがリタイアしたこともあって、ルフェーブルは徐々に順位を上げて総合6番手に浮上する。

しかしその後、ルフェーブルはSS17で車両の油圧トラブルに見舞われ、さらにSS18ではインターコムが不調になる。これによりルフェーブルは、その時点のポジションを守って完走することに目標を切り替えた。

対して先行するミークは、SS17とSS18でベストタイムを積み上げ、最終SSの“パワーステージ”でステディな走りで2番時計を刻んで猛攻するオジエに28秒、タナクに33秒の差を付けて総合優勝を果たした。

これによりクリス・ミーク/ポール・ナゲル組は、シトロエンC3 WRCに第3戦ラリーメキシコ以来の2度目の勝利をもたらした。

またミークにとっても5度目のWRC優勝となり、シトロエンにとっても98回目の優勝を獲得した。なお続く第12戦のウェールズ・ラリーGB(英国)は、10月26日〜29日に掛けてウェールズのディーサイドを舞台に開催される予定だ。

以下はシトロエン陣営のコメントとなる

イブ・マトン(シトロエン・レーシング チーム代表)
「この結果には、シトロエン・レーシングの全スタッフが喜んでいます。

この数カ月、我々はシトロエン C3 WRC のポテンシャルを高め、我々のドライバーたちが成功を収められるよう、必死で努力を続けてきました。

この週末、クリスとポールはグラベルで速さを見せ、ターマックでもラリーをコントロールし圧倒的な強さを見せました。

この勝利は、とりわけチームの努力の結果であり、シーズン後半に設定した目標がすでに果たされたことを意味します。

ステファンとギャビンも素晴らしい結果を収め、シトロエン・トタル・アブダビ WRT を、この週末で最もポイントを獲得したチームにしてくれました」

クリス・ミーク
「格別の週末に、優勝で華を添えることができました。第 3 戦メキシコでの優勝以降、辛い時期もありましたが、そのたびに必死で努力し、自分たちを奮い立たせてきました。

このマシンが舗装では最高に素晴らしいことは分かっていましたが、今回のラリーでそれを披露できたと思います。

チームのみんなが行ってきた仕事のクオリティが証明されました。このことは、シーズンの残りに向けて私たちの自信を大きく押し上げてくれることにもなります」

ステファン・ルフェーブル
「最初のループではプッシュしてマッズ(オストベルグ)との差を詰めました。

その後、油圧トラブルが発生したりインターコムが使えなくなるなど、厳しい状況になったので、確実にポジションを守ることに徹しました。

このイベントでの経験は少ないので、それを考えると 6 位はかなりいい結果です。ポーランドでの 5 位に匹敵すると言ってもいいのではないでしょうか。

経験を積むたびに成長できている手応えがあるので、将来につなげたいと思います。再び勝利を収めたクリスとポールを祝福したいですね。チームのみんなにとって、本当に励みになるリザルトです!」

ステファン・ルフェーブル
「マシンの進歩にはとても満足しています。何より、クリスの優勝がうれしいですね。この週末、素晴らしい戦いぶりを見せてくれました。

私たち全員にとって、最高の瞬間です。アブダビが、彼らのパフォーマンスを後押ししていることを、心から誇りに思います」

世界ラリー選手権(WRC) 第11戦ラリースペイン最終結果
1.クリス・ミーク/ポール・ナゲル:シトロエン C3 WRC 3:01:21.1
2.セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア:フォード・フィエスタ WRC +28.0
3.オット・タナク/マルティン・ヤルベオヤ:フォード・フィエスタ WRC +33.0
4.ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム:トヨタ・ヤリス WRC +54.1
5.マッズ・オストベルグ/トルステイン・エリクセン:フォード・フィエスタ WRC +2:26.2
6.ステファン・ルフェーブル/ギャビン・モロー:シトロエン C3 WRC +2:43.0
7.エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット:フォード・フィエスタ WRC +4:37.4
8.テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ:フォード・フィエスタ R5 +8:22.7
9.ヤン・コペッキー/パベル・ドレスラー:シュコダ・ファビア R5 +8:54.5
10.オーレ・クリスチャン・ベイビー/スティグ・スキャルモン: シュコダ・ファビア R5 +9:04.8

WRC マニュファクチャラーズ選手権 ポイントスタンディングス
1. M スポーツ・ワールドラリーチーム:358
2.ヒュンダイ・モータースポーツ:275
3.トヨタ・ガズーレーシング WRT:225
4.シトロエン・トタル・アブダビ WRT:198