ホンダ、マクラーレンとのF1活動を解消。来季はトロ・ロッソにパワーユニットを供給へ


2017年のフォーミュラワンレーシングは、アジア圏内に於ける9月15日の金曜日。その第14戦にあたるシンガポールグランプリが、全長5.065kmのマリーナ・ベイ・サーキットで開幕した。

初日のフリー走行は、レッドブルのダニエル・リカルドがトップタイムを記録したが、この日、本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘)とマクラーレン・レーシング・リミテッド(McLaren Racing Limited、本社所在地:英イングランド・サリー州ウォキング、CEO:ザク・ブラウン)は、今季2017年シーズンを以て、2015年のシリーズ復帰以降、継続してきた両者のパートナーシップの解消を発表した。

同発表に伴い、双方は残る2017年シーズンのFIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)に於いて、以降のレースについては、McLaren-Hondaチームとしての参戦を継続する。

この提携解消について、本田技研工業株式会社・代表取締役社長の 八郷隆弘氏は、「今回、志半ばでマクラーレンと袂を分かつのは非常に残念ですが、お互いの将来に向けた最善の道として決断しました。

これまでMcLaren-Hondaを応援してくださったファンの皆さまをはじめ、2015年の復帰の準備段階から多くの苦楽を共にしてきたドライバーやチーム、関係者の皆さまに心より御礼申し上げます。

2017年シーズンはマクラーレンと共に最後まで戦い抜き、2018年以降もF1レース活動を継続してまいります」と述べた。

一方、マクラーレングループのエグゼクティブチェアマン兼執行委員会代表のシェイク・モハメド・ビン・イーサ・アール・ハリーファ氏は、「Hondaは、McLarenと同じく勝利を目指してF1に取り組んでいます。

我々のパートナーシップが当初望んでいた結果を生まなかったとしても、共に歩んできた輝かしい歴史や、F1での成功を目指してきた努力は意義あるものだと思います。

しかしながら、今この時点では、別々にレースに情熱を注いでいくことがお互いにとってベストと考え、今回の結論に至りました」とコメントした。

またマクラーレンテクノロジーグループのエグゼクティブディレクターであるザク・ブラウン氏は、「HondaがF1にコミットし、力を注いできたことに疑いの余地はありません。

残念ながら、今回のプロジェクトでは、McLaren、Hondaともに当初望んでいたような結果を得ることはできませんでした。

そこにはさまざまな理由がありますが、決してHondaとMcLarenのどちらか一方の努力が欠けていたわけではありません。ただ、今は、それぞれが別々の道を歩みだす時が来たのだと考えています。

来年からはライバルとして、HondaがF1に参戦し続け、いつの日か頂点に返り咲くことを期待しています」と話している。

これを踏まえてホンダは、来季・2018年のF1選手権で、Scuderia Toro Rosso (スクーデリア トロ・ロッソ 以下、トロ・ロッソ)とF1選手権を戦う。

これにより来シーズンは、トロ・ロッソににホンダ製パワーユニットを供給することに合意。トロ・ロッソをワークスチームとした供給体制を固めた。

この合意について先のホンダ・八郷隆弘社長は、「トロ・ロッソは、才能あるドライバーを数多く輩出してきた若さと勢いのあるチームで、彼らと共にチャレンジできることを、とても嬉しく思います。

また、このパートナーシップの実現に向け、ご協力をいただいたリバティメディアとFIAに対して感謝を申し上げます。

ファンの皆さまの期待に応えられるよう、トロ・ロッソと共にチーム一丸となって戦ってまいりますので、応援をよろしくお願いいたします」と語り、Scuderia Toro Rossoチーム代表 フランツ・トスト氏は、「Hondaと共にレースができることを、チーム全員がとても楽しみにしています。

Hondaの創業者、本田宗一郎さんが二輪車で初めてレースの世界に入って以来、レースは常に彼らの企業文化の中心です。そのHondaと我々が一丸となってチャレンジすれば、大きな成果につながるのは間違いありません。

HondaのF1活動には、初参戦した1964年から始まる長い歴史があり、エンジンサプライヤーとして5回のドライバーズタイトルと、6回のコンストラクターズタイトルを獲得しました。このHondaの伝統と実力をもってすれば、我々の未来は実りあるものになると確信しています」と応えている。

Scuderia Toro Rosso(スクーデリア トロ・ロッソ)
所在地:イタリア ファエンツァ(Faenza, Italy)
代表:フランツ・トスト(Franz Tost)
初参戦:2006年
公式ウェブサイト: 

先の通りホンダは、同社のF1活動第2期にあたる1988年に、マクラーレンとタッグを組むことで当時のF1界を席巻。

前年1987年のウィリアムズとのF1タイトル獲得に続き、輝かしい黄金期をF1レーシングシーンの歴史上に印している。

その期待を引っ提げ、ホンダは再び、不遇な低迷期を迎えていたマクラーレンにパワーユニットを供給するべく、2015年にF1復帰を果たした。

しかしV6ターボエンジンにハイブリッド機能を組み込む複雑かつ新たなF1のエンジンレギュレーション規定にホンダは苦しみ、マクラーレンへ1億ドル(約110億円余・記事作成時点のレート換算)とも云われる財政支援を行ってきているにも関わらず信頼関係が崩れた。

そして今季のF1パドックでは、既に夏頃より、双方の冷え込んだ関係が語られてきた。

実際、双方の関係解消は、既に各チーム首脳陣や選手権運営陣が、人目をはばからず活発な交流を見せていたことから9月3日開幕の第13戦・イタリアGP以前の段階で既定路線となっていたのだが、永らく決着に至らず。

それが遂に今週初旬、ホンダ青山本社で同社取締役会が、各チーム並びにエンジンサプライヤーの新たなパートナーシップのかたちを了承したことで、シンガポールGP開幕後のフリー走行1回目が終了した時点に於いて、ようやく発表に漕ぎ着けた。

今季ホンダは、マクラーレンとのタッグを組む2017シーズンで、チームのスピード不足の要因として表裏比興(ひょうりひきょう)なパートナーの批判を一方的に浴びつつけてきたが、今回の意志決定に至る過程ついても、F1パドックでは、圧倒的なスピード不足との指摘を受けている。

なおそのマクラーレン側は来季、ルノー製パワーユニットの供給を受ける方向に進む訳だが、この際、今季4000万米ドル(約44億3000万円余・記事作成時点のレート換算)の年俸を得ているフェルナンド・アロンソの、チーム残留に向けての契約交渉が控えている。

その他のドライバーに関しても移籍の動きが始まる。具体的には、今季選手権もここシンガポールを含め残り7戦を控え、現在トロ・ロッソのシートに座っているカルロス・サインツのルノー移籍が噂されている。そしてこれによりジョリオン・パーマーのシートが宙に浮く。

一方、カルロス・サインツが退いた場合のトロ・ロッソのシートには、現在、日本のスーパーフォーミュラをホンダエンジンで走っているピエール・ガスリーが収まる可能性が見えてきている。

日本が期待する現マクラーレン・ホンダの開発ドライバーであった松下信治はマクラーレンを離れるだろう。

トロ・ロッソでステアリングを握る機会があるかどうかは、まだ未知数であり、ひとまずホンダからは、今季のF2で結果を出すことを強く求められるだろう。

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