F1モナコGP決勝、ハミルトンが今季初優勝、ホンダ陣営5・9位

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FIAフォーミュラ・ワン世界選手権、第6戦モナコGP(開催地:モナコ、モンテカルロ市街地コース<コース全長:3.337km・決勝78周>、開催期間:5月26~29日)の決勝レースが、現地時間5月29日(日曜日)の14時から実施された。

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優勝は3番グリッドからのスタートとなったルイス・ハミルトン(メルセデス)、2位はPPスタートだったものの、そのチャンスを活かせずに終わったダニエル・リカルド(レッドブル)、3位は、嬉しい今季初の表彰台に上ったセルジオ・ペレス(フォース・インディア)となった。

決勝日のモナコは、予選が行われた前日のドライコンディションから一転して、気温7度・湿度90%・路面温度19度のウエットコンディション。様々な意味で番狂わせを予見させる雨模様となった。

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このためレースは、安全を見てセーフティカーの先導でスタートを切った。その後7周目に本格的なレースがスタートしたのだが、ジョリオン・パーマー(ルノー)がメインストレート後のターン1でクラッシュして、フルコースコーションに逆戻りとなった。

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この時点に於けるフォーメーションの並びは、ダニエル・リカルド(レッドブル)、ニコ・ロズベルグ(メルセデス)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、カルロス・サインツ(トロ・ロッソ)、セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、エステバン・グティエレス(ハース)という布陣。

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レースは再度10周目に再開されたが、今度はキミ・ライコネン(フェラーリ)が、ヘアピンでアウトサイドのウオールに接触してフロントウイングが脱落、リタイヤの憂き目を負う。

この間に雨足は収まり、12周目を過ぎたあたりからコースコンディションが一気に改善。各車、装着タイヤをインターミディエイトに履き替え始めた。

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ハミルトンはこの期に、ロズベルグをオーバーテイクして2番手に浮上。ラップリーダーのリカルドを追い始める。

集団の後方でマグヌッセンがクラッシュしてリタイヤした20周目以降、急速に乾き始めた路面上をウエットタイヤを履いたまま逃げるリカルドを、ハミルトンもタイヤ無交換のまま追走する。

しかし31周目にマーカス・エリクソン(ザウバー)がタイヤをウルトラソフトに履き替えたのを契機に、各車ドライタイヤに変更していく。

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トップを走るリカルドも、当然ドライタイヤへの変更を実行する。しかし、ここまでトップを走っていたリカルドに対して、チームでタイヤの準備に手こずり、ハミルトンの先行を許してしまう。

結果、タイヤ交換時点でのオーダーは、ウルトラソフトを履くハミルトン、スーパーソフトを履くリカルド、ソフトを履くペレスに続き、ベッテル、アロンソ、ロズベルグ、ヒュルケンベルグ、サインツ、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、エステバン・グティエレス(ハース)が続く。

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その後の35周目にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がクラッシュによりリタイヤ。彼のマシン撤去のため、再度レースはフルコースコーションに。

程なくレースは再開されたものの、49周目に今度はザウバー同士の接触により、再びフルコースコーションに。

さらに68周目にもコース上の落下物によって、一時フルコースコーションになる。この間、リカルドはハミルトンをプッシュし続けるも、追い抜くまでに至らす、トップ同士のバトルは膠着状態に突入する。

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いよいよレースが終盤に入り、70周を過ぎると、今度はむしろハミルトンとリカルドの差が開き始める。

結局、最終周の78周目。リカルドはハミルトンに届くことなく7.252秒差をつけてハミルトンが、チェッカーフラッグを潜る。

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リカルドは今回のレースをリードした場面があったにも関わらず、後半はハミルトンに指1本触れられずに2位に沈む。

3位はペレスが嬉しい表彰台を獲得。4位ベッテル、5位アロンソ、6位ヒュルケンベルグ、7位ロズベルグ、8位サインツ、9位バトン、10位マッサが続いた。

 

以下はマクラーレン・ホンダ陣営の予選終了後のコメント

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フェルナンド・アロンソ
スタート 9番手
レース結果 5位
ファステストラップ 1分19.170秒 72周(トップとの差 +1.231秒、8番手)
ピットストップ 2回: 14周目(ピットストップ時間 2.96秒)および32周目(ピットストップ時間 4.59秒) [フルウエット→インターミディエイト→オプション]

「今日のレースはタフで集中力が求められる戦いとなった。スタートはセーフティカーの後ろで視界がゼロの状態から始まったからね。

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その後、コースコンディションが改善しインターミディエイトに交換できたが、誰もが今日のコースでインターミディエイトで走った経験はなかったから、まさしく未知の領域だった。

路面が乾いてからも、トレース出来るラインは限られていてミス出来る余地がなかった。

そんな環境でシングルポジションで2台が入賞できたのだから、随分進歩したと思う。まだまだ満足できる位置じゃないが、正しい方向に進んでいると感じている」

 

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ジェンソン・バトン
スタート 13番手
レース結果 9位
ファステストラップ 1分19.670秒 66周(トップとの差 +1.731秒、12番手)
ピットストップ 2回: 8周目(ピットストップ時間 3.01秒)および30周目(ピットストップ時間 3.13秒) [フルウエット→インターミディエイト→オプション]

「雨の走行ではリアタイヤに熱が入らず、ブレーキを踏むたびにリアがロックして少し怖かった。

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ただその後にインターミディエイトに交換したタイミングは良かった。しかし今日は1周が短いコースだったので、タイヤ選択のアドバンテージは大きく現れなかった。

むしろマノーのパスカルに引っかかって、オーバーテイク出来ずに困った。

それでもチームの戦略は正しかったと思う。ドライコンディションだったら僕らはこんなにポイントを取れなかっただろうから、今日はうまくいったと思う」

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エリック・ブーリエ(レーシングディレクター)
「4週間前のソチに続いて、このモナコでマクラーレン・ホンダの2台がポイントを獲得してフィニッシュできました。

F1の50年におよぶ歴史の中で15回もモナコGP制覇を成し遂げているマクラーレンにとって、取り立てて喜ぶべき結果ではないものの、それでも励みになりました。

加えて、危険なウエット路面でアクシデントが多発するレースとなったことで分かるように、今日のコンディションはとりわけトリッキーだったにもかかわらず、フェルナンドとジェンソンはその熟練した経験を見事に発揮してくれました。

それゆえ、我々が開発面で堅実な進歩を遂げている新たな証拠を証明できた事には満足しています。

この成果は、イギリスと日本で必死にがんばってくれているチーム全員のおかげだろう。

2週間後は、別の意味でユニークなモントリオールのジル・ビルヌーブサーキットに挑む事になります。そこでも引き続きポイントを獲得できるよう願っています」

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長谷川祐介(本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者)
「フェルナンドが5位、ジェンソンが9位でフィニッシュしたので、難しい週末と、騒々しいレースの結末としては最高の結果です。

レースコンディションは、ウエットでスタートしてドライコンディションに変わっていきましたが、タイヤチョイスに関してはエンジニアたちが適切な判断を下すと共に、経験豊富な2人のドライバーがレースを通してそのスキルの高さを示してくれました。

パワーユニットについては、週末を通してトラブルなく一貫したパフォーマンスを発揮できたので、コース上で信頼性を示せたことはHondaにとっても素晴らしいことだと思っています」

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2016F1モナコGP決勝結果
順位_#・ドライバー_/チーム
1__44・ルイス・ハミルトン_/メルセデス
2__3・ダニエル・リカルド_/レッドブル
3__11・セルジオ・ペレス_/フォース・インディア
4__5・セバスチャン・ベッテル_/フェラーリ
5__14・フェルナンド・アロンソ_/マクラーレン
6__27・ニコ・ヒュルケンベルグ_/フォース・インディア
7__6・ニコ・ロズベルグ_/メルセデス
8__55・カルロス・サインツ_/トロ・ロッソ
9__22・ジェンソン・バトン_/マクラーレン
10__19・フェリペ・マッサ_/ウィリアムズ
11__77・バルテリ・ボッタス_/ウィリアムズ
12__21・エステバン・グティエレス_/ハース
13__98・パスカル・ウェーレイン_/マノー
14__8・ロマン・グロージャン_/ハース
15__88・リオ・ハリアント_/マノー
—–9・マーカス・エリクソン_/ザウバー
—–12・フェリペ・ナッセ_/ザウバー
—–33・マックス・フェルスタッペン_/レッドブル
—–20・ケビン・マグヌッセン_/ルノー
—–26・ダニール・クビアト_/トロ・ロッソ
—–7・キミ・ライコネン_/フェラーリ
—–30・ジョリオン・パーマー_/ルノー

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2016F1モナコGPドライバー獲得ポイント
1_L.ハミルトン_マクラーレン/25
2_D.リカルド_レッドブル/18
3_S.ペレス_フォース・インディア/15
4_S.ベッテル_フェラーリ/12
5_F.アロンソ_マクラーレン/10
6_N.ヒュルケンベルグ_フォース・インディア/8
7_N.ロズベルグ_メルセデス/6
8_C.サインツ_トロ・ロッソ/4
9_J.バトン_マクラーレン/2
10_F.マッサ_ウィリアムズ/1
11_V.ボッタス_ウィリアムズ/-
12_E.グティエレス_ハース/-
13_R.グロージャン_ハース/-
14_P.ウェーレイン_マノー/-
15_R.ハリアント_マノー/-

2016ドライバーズランキング
1_N.ロズベルグ/106
2_L.ハミルトン/82
3_D.リカルド/66
4_K.ライコネン/61
5_S.ベッテル/60
6_M.フェルスタッペン/38
7_F.マッサ/37
8_V.ボッタス/29
9_S.ペレス/23
10_D.クビアト/22
11_R.グロージャン/22
12_F.アロンソ/18
13_K.サインツ/16
14_N.ヒュルケンベルグ/14
15_K.マグヌッセン/6
16_J.バトン/5
17_S.バンドールン/1

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2016コンストラクターズランキング
1_メルセデス/188
2_フェラーリ/121
3_レッドブル/112
4_ウィリアムズ/66
5_フォース・インディア/37
6_トロ・ロッソ/30
7_マクラーレン/24
8_ハース/22
9_ルノー/6