独・BASF、中国に2つ目となる化学品の統合生産拠点建設を検討

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BASF SE(本社:独ラインラント=プファルツ州ルートヴィッヒスハーフェン、取締役会会長兼CEO:マーティン・ブルーダーミュラー)は中国南部の広東省に、化学品の統合生産拠点「フェアブント拠点」建設の検討に入った。

BASF取締役会会長のマーティン・ブルーダーミュラー(前列右)と広東省常務副省長の林少春氏(前列左)はベルリンにて、ドイツのアンゲラ・メルケル首相(後列右)と中国の李克強首相(後列左)の立会いのもと、覚書(義務を伴わない基本合意書)に署名した(写真:ドイツ連邦政府提供)。
BASF取締役会会長のマーティン・ブルーダーミュラー(前列右)と広東省常務副省長の林少春氏(前列左)はベルリンにて、ドイツのアンゲラ・メルケル首相(後列右)と中国の李克強首相(後列左)の立会いのもと、覚書(義務を伴わない基本合意書)に署名した(写真:ドイツ連邦政府提供)。

具体的には、BASF取締役会会長のマーティン・ブルーダーミュラー氏と、広東省常務副省長の林少春氏が7月9日にベルリンにて、ドイツのアンゲラ・メルケル首相と中国の李克強首相の立会いの下、上記に掛かる覚書(義務を伴わない基本合意書)に署名した。

この広東のフェアブント拠点はBASFにとっては歴代最大の投資となり、実際に建設される事となればBASFが単独で運営することになる。

当地中国に於ける同社の化学品市場のシェアは約40%と、世界でも最大の市場となっており、ドイツ国内産業だけでなく事業上で世界的な化学品生産の成長に大きな影響を与えている。

今回の投資が実現した暁には、2030年前後のプロジェクト完了までに100億米ドルに達する見込み。現段階の計画に於いて第一弾のプラントは、遅くとも2026年までに完成する予定となっている。

なお今回のプロジェクト初期フェーズには、フェアブントシステムの中核となる石油化学プラントが含まれる。この年間100万トンのエチレン生産を見込むスチームクラッカーは、新たな統合拠点でのバリューチェーンの出発点となるものと見込まれている。

その後のフェーズでは、より消費者志向の製品やソリューション向けのプラントを建設し、交通・自動車や 消費財などの分野に対応していく構えであると云う。

結果、最終的に同拠点は、ドイツのルートヴィッヒスハーフェン、ベルギーのアントワープに続く、BASFの拠点として世界で3番目に大きなものとなる可能性が高い。

ちなみに広東省は、ドイツ並びにBASFにとって成長の著しい主要産業のお顧客が拠点を構える地域であり、広東の人口は1億1,000万人超。これは中国で最も人口の多い地域にあたる。

そんな広東省の域内総生産は現在、毎年7%の成長を見せており、スペインの国内総生産を超えて韓国の国内総生産に迫る勢いとなっている。

BASFはこの新拠点で、最先端テクノロジーに基づく包括的なスマート・マニュファクチャリング・コンセプトを導入する予定だとする。また将来的には、このフェアブント拠点から中国南部に拠点を置く顧客に対して製品を供給していく。

なお現在BASFは、世界に6カ所のフェアブント拠点を有しており、欧州2拠点(ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン、ベルギー アントワープ)、北米2拠点(テキサス州フリーポート、ルイジアナ州ガイスマー)、そしてアジアの2拠点がその内訳となる。

アジアに於ける1拠点目となったマレーシア クアンタンのフェアブント拠点はPetronas(ペトロナス)社との合弁会社(出資比率60:40)として1997年に設立。

次いで中国・南京に設けたフェアブント拠点は、Sinopec(シノペック)社との合弁会社(出資比率50:50)として2000年に設立された。