グッドイヤー、自動運転向け次世代コンセプトタイヤを公開


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グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(Goodyear Tire and Rubber Company・本社:米オハイオ州アクロン、CEO:リチャード・J・クレイマー、以下グッドイヤー)は、「第86 回ジュネーブモーターショー」で、自動運転の未来を塗り変える可能性を秘めた、新しい考え方に立った2つのコンセプトタイヤを公開した。

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コンセプトタイヤの概要
1.ひとつめは、ボールの様な゛球形」の未来志向型タイヤ「Eagle-360(イーグル・サンロクマル)」である。

このタイヤは自動運転化の社会を見据えた「機動性」・「通信接続性」・「バイオミミクリー(※1)」という特徴を持つ設計思想で考案されたものだ。

この(※1)バイオミミクリー(bio-mimicry)と言うのは、生態模倣性の事を表現していて、つまり自然界の生物や生態系の反応や動きを取り入れて工業製品を造るという考えに立ったもの。

例えば日本で言うと、かつて「500系新幹線」のパンタグラフの形状を決める際、大幅に風切り音(走行騒音の低下)を低くするため、フクロウの羽形状を模倣したという事柄があったが、いわゆる現存している生き物の姿形や生態を参考にして、ものづくりを行う考え方である。

Eagle-360(イーグル・サンロクマル)は、こうした考え方を取り入れたコンセプトタイヤと言う訳だ。

2.ふたつめのタイヤは、先進のセンサー技術と、対摩耗技術を特徴としている「IntelliGrip(インテリ・グリップ)」である。

こちらは、タイヤそのものに様々なセンサー装置を取り付けて、自動運転車を早期に普及させるためのソリューションとなる。

これらのコンセプトタイヤを考案するにあたって、グッドイヤーのシニア・バイスプレジデント兼、最高技術責任者 ジョセフ・ゼコスキー氏は、「これら2つのコンセプトタイヤは、最近の調査で示されている通り、自動運転に対する消費者の大きな懸念である『安全性』の確保を念頭に置いて設計されました。

自動運転化と、安全性へのニーズが今後急速に高まるという予測を反映させたものです。

具体的には自動運転でドライバーによる車両への介入は減る傾向にあると捉え、路面と接する唯一のパーツであるタイヤは、今まで以上に重要な役割を担うことになると考えました。

これらのコンセプトタイヤは、既存の枠を超える独創的なプラットフォームの提供、そして次世代技術の土台として2重の役割を果たすことになるでしょう。

これら2種のコンセプトタイヤは、現段階では将来に向けたアイデア段階ではありますが、グッド イヤーの新しい考え方と、スマート&セーフモビリティ社会の実現に向けた我々のビジョンを示すものです」と述べている。

コンセプトタイヤの詳細
【Goodyear Eagle-360】(イーグル・サンロクマル)
球状に設計された Eagle-360 は「機動性」・「通信接続性」・「バイオミミクリー(生態模倣性)」が特徴。それにより将来の自動運転の安全性の向上に寄与していくと言う考えに立って開発された。

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機動性:
既存のタイヤとは全く異なり、一方向に転がるものから発想を大きく転換させた。

具体的には、すべての方向に転がる事ができる形状とし、タイヤの転がる方向を瞬時に変更することで俊敏性が高まり、運転者及び同乗者の安全性が向上。

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さらに、隙間のない駐車場や街中の狭い道路など限られたスペースでも、タイヤ自身が自在に横に転がることで、極端に狭い場所であっても難なく駐車が完了する。

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通信接続性:
タイヤには、様々なセンサーが埋め込まれている。こうした車両制御システムが、走行時の路面状況や気象状況をリアルタイムに理解することで、その路面環境に最も適した排水性やグリップ性能を造り出す。

さらに、空気圧&トレッド監視システムが、タイヤの摩耗状態を管理し、丸いタイヤトレッドを上手に使い分けていくことで、大きく走行距離を伸ばす事を可能にしている。

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磁気浮揚(リニアモーター)方式:
タイヤと車両の接点に、リニアモーターカーの様な「磁気浮揚方式」を採用。これによって、車体はタイヤから浮き上がる形となり、搭乗者は、これまでの自動車とは全く異なるスムーズで静かな、異次元の乗り心地を楽しむことができるようになる。

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バイオミミクリー(生物模倣性):
自然界からヒントを得たトレッド設計は、ブレインコーラル(※2)のパターンを模倣し、天然のスポンジのように作用する。つまり、深い水たまりを走る際には、トレッド表面部が自在に変化して、水の流れをスムーズに後方へといなしていく。

またドライな路面環境ではタイヤ表面が硬くなり、ウェットであったり温度が低い状態では柔らかくなる設計によって、ハイドロプレーニング現象の防止に寄与する。(※2)ブレインコーラル:脳サンゴ = 見た目が脳みそ状であることから名がついたサンゴの一種。

 

【Goodyear IntelliGrip】(インテリ・グリップ)
IntelliGripは、センサーで路面状況と天候を感知し、車両システムにその情報を伝達するよう設計されている。これにより安全性及び 走行パフォーマンスが向上する。

センサーで路面状況を感知:
先進センサー技術および専用設計のトレッドにより、路面状況及び気象状況を感知する。

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アクティブ・ウェア(耐摩耗性)テクノロジー:
タイヤと車両の状況をリアルタイムに評価する最先端のアクティブ・ウェア(耐摩耗性) 技術を採用している。

カスタム・アルゴリズム:
グッドイヤーが開発した独自のアルゴリズムにより、空気圧やタイヤの温度といった変動要素を理解し定義づけ、それに素早く対応する。

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路面状況に適応:
タイヤが〝雨で濡れている” または〝滑り易い”と感知すると、車載システムが状況に合わせてスピードを自動調整する。

これにより、制動距離の短縮、確かなコーナリング、操縦安定性の向上する。さらには衝突防止機能のサポートも担う。

車両技術適合:
多数の車両メーカーと協働し、横滑り防止装置(ESC)・ブレーキ制御システム及びサスペンション制御システム等の機能との関連性を強化。車両メーカー 側のニーズに適合させるため、その対象車両専用に造られたかのようなタイヤ性能を実現していく。

日本グッドイヤーホームページ