日野チームスガワラの1号車、砂丘に囚われ無念のリタイア。2号車は9位で挑戦が続く

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ペルーのリマで1月6日にスタートを切ったダカールラリー2018。緒戦の1月7日、日野チームスガワラの1号車、菅原義正/羽村勝美組がピスコ周辺のSS中に砂丘でスタックを喫し、未明に主催者の救援トラックに引き出されたことから、主催者によるアシストを禁じた規則により残念ながらリタイアすることになった。

乗員の健康状態に問題はない。車両は脱出時に駆動系にダメージを受けたため、8日午前中にアシスタンスカーで駆け付けたチームのメカニックが現場で応急修理を実施。

現地時間午後10時過ぎには修理が完了し、SSを離脱して2台でマルコナのビバークに向かうとの連絡がビバークに入った。

ペルーステージの3日目はピスコ~サン・ファン・デ・マルコナ。ピスコのビバーク周辺で296㎞の競技を行ったあと移動区間(リエゾン)で太平洋岸を南下し、マルコナに至る行程である。

SSは前後半2つのパートに分けられ、前半はビバークをスタートしたあとビバークの東側を巡るループ状の80㎞で再びビバークにゴール。

4㎞のニュートラルゾーンの通過時間として20分間のインターバルが設定され、後半部分はビバークの南側のエリアで216㎞の競技が設定された。

前半部分は山側にも近づくため路面は砂だけでなくグラベル(土)も登場。後半部分には越えるのが大変な切り立った砂丘など、厳しく変化に富んだ内容となっていた。

この難易度の高いステージで、菅原照仁/高橋貢組の2号車は引き続き快走を見せSSを総合9位でゴール。

今大会初のシングルフィニッシュで気を吐くとともにこの日までの累計順位でも総合9位に浮上した。排気量10リットル未満クラスの首位ももちろん堅持しているが、大型のライバル勢の中にどこまで食い込めるかが注目される状況だ。

海岸近くの砂地の上にあるサンファン・デ・マルコナのビバーク地は小さな飛行場に隣接。ピスコで後半のSSスタートを見送ってからの移動のためアシスタンスの到着は夕方となったが午後7時半過ぎに2号車が到着するとメカニックたちは元気に点検整備を行った。なお9日は、同地を基点に再び330㎞のループコースが予定されている。

7日の1号車、菅原義正/羽村勝美組のリタイヤについて2号車の菅原照仁氏は、「リタイアはとても残念ですが、我々は前に進むしかありません。

ペルーからスタートする今大会の厳しさは予想以上。多くのチームがトラブルを抱えているようです。

マージンを取りすぎないよう適度に攻めのペースを保つのが正解だと思います。今日は難しかったけれど、上手く行った一日でした」と語っている。

また2号車のナビゲーター役の高橋貢氏は、「少しづつ照仁さんの速さに慣れてきました。

砂丘もナビも難しかったですが、その中で9位は手応えを感じます。競技中は集中していましたが、ゴールしたら1号車のことが心配になりました」とコメントした。

さらにメカニックの岡部陽一氏は、「リタイアは非常に残念。砂の中でスタックして車体が傾き、脱出を試みるうちに片側の駆動系に無理が掛かったようです。

時間は掛かりますが直るはずなので気をつけて戻ってきて欲しい。明日がループでこのビバークにとどまることは不幸中の幸いと思います」と話していた。