ホンダ、来季2018シーズンから「ザウバーF1チーム」へパワーユニットを供給


本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘、以下、ホンダ)はロシアグランプリ本戦開催中の4月30日、今季もFIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)に参戦しているSauber F1 Team(ザウバーF1チーム、所在地:スイス・チューリッヒ州ヒンヴィル、チームオーナー:パスカル・ピッチ、CEO&チーム代表:モニシャ・カルテンボーン、以下ザウバー)へ、2018年シーズンからカスタマーパワーユニットの供給を開始すると発表した。

ホンダでは、かねてよりザウバーからの申し入れを介して検討を進めてきたF1用パワーユニットの供給を通じて、エネルギーマネージメント技術の研鑽と、パワーユニットの競争力向上を、より加速していくと述べている。

ちなみに今回連携に合意したザウバーF1チームは、スイスのチューリッヒ州・ヒンウィルに本拠を置くレーシングチームであり、F1への初参戦開始は1993年。来季はチーム参戦25周年を迎える記念すべき年となる。

現在、参戦中のF1チーム中に於ける歴史的背景では、最も旧いフェラーリの1950年から参戦を筆頭に、マクラーレンが1966年からの参戦。さらにウィリアムズが1975年からで、これに続く4番目に旧いチームとなる。

純粋なレーシングチームの歴史としては、創設者のペーター・ザウバー氏が、ヒルクライムに参戦するために自宅の地下室でザウバー・C1を製作。先にも記したスイス・ヒンウィルにガレージを開設し、1970年に正式なチーム活動を開始した。

なお近年では2010年から永年、フェラーリのパワーユニットを搭載してきたのだが、遂にこの長期にわたるパートナーシップにピリオドを打ち、来季からホンダパワーを搭載する。

ドライバーでは、かつて小林可夢偉選手が3シーズンの間、同チームでステアリングを握っており、今回ホンダはパワーユニットの供給交渉の中に於いて、日本人ドライバーの起用を希望したと伝えられており、ロシアグランプリのF1パドック内では、久方振りの日本人ドライバー誕生の可能性が取り沙汰されている。

実際、ザウバー側は、この連携を契機にF1のパワーユニット搭載以外でもホンダと提携を行う可能性を示唆している。

ちなみに今季2017年に於けるホンダの育成ドライバーは、F2に参戦中の松下信治選手(23歳)の他、欧州F3選手権に参戦する牧野任祐選手(19歳)。

さらに今季の獲得ポイントの予測から見て、可能性は低いものの目下GP3に参戦している福住仁嶺選手(20歳)がおり、日本人ドライバー誕生は、彼らが来季に向けて、スーパーライセンスを獲得できるだけのポイントをより高く積み上げられるかに掛かっている。

本田技研工業株式会社 執行役員 ブランド・コミュニケーション本部長 森山 克英氏のコメント
「2015年からのマクラーレンとのパートナーシップに加えて、来年からザウバーへのカスタマーパワーユニット供給を開始することは、HondaのF1活動に於ける新たなチャレンジとなります。

2チーム供給によるメリットを最大限に活かせるよう、開発を行っているHRD Sakuraと英国ミルトンキーンズの活動拠点双方の体制を強化し、ファンの皆さまに強いHondaを一日も早くお見せできるよう、これからも挑戦を続けてまいります」

Sauber F1 Team チーム代表 モニシャ・カルテンボーン氏のコメント
「来期よりHondaと共に戦えることは、ザウバーF1チームにとって非常に光栄なことです。

チームの再編成が進んでいることは、オーナー交代のみならず、このHondaとのテクニカルパートナーシップからも明らかです。この『新エンジン時代』に新たなマイルストーンを加えて戦うことを大変心待ちにしています。

そしてもちろん、これからも新たなチャンスを模索していきたいと思います。チームは、戦略的視点からも技術的視点からも将来の成功への道筋を示すことになる、Honda とのパートナーシップを大変楽しみにしていますし、このパートナーシップの実現に導いてくれたHondaに感謝します」

Sauber F1 Team(ザウバー エフワン チーム)
所在地:スイス ヒンヴィル(Hinwil, Switzerland)
代表:モニシャ・カルテンボーン(Monisha Kaltenborn)
初参戦:1993年
公式ウェブサイト: