2018年からインドで二輪車へのABS装備が義務化へ


ライダーの安全性向上への動き、タイやインドネシアなどの市場に影響する可能性

インドで2018年から、二輪車へのABS(アンチロック ブレーキ システム)の標準装備が義務付けられることになった。交通事故件数をさらに低減するために、インド政府は2016年3月中旬に、この規制に関する公式 声明を発表した。

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ボッシュの新事業部門「モーターサイクル&パワースポーツ」のインド統括部長を務めるサンディープ N(Sandeep N)氏は、この展開について、「モーターサイクル用ABSをはじめとする技術は、人々の生活の質の向上を実現するカギとなります。

モーター サイクル用ABSを装備すれば、二輪車関連の事故件数を大幅に抑えられる可能性があります。我々はボッシュの製品とソリューションを通じて、私たちは二輪車の安全性の向上につなげていきたいと考えています」と述べた。

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インドでは2012年に二輪車事故で約3万6,000人が死亡。モーターサイクル用ABSの装備で同国の約3分の1を二輪事故が防止可能に

インド本国政府・道路交通省の報告によると、インドでは2012年に約3万6,000人が二輪車事故で命を落としており、これは交通事故全体の約26%に相当する。ゆえにモーターサイクル用ABSの装備義務化はインドの人命を守るための大きな一歩となる。

またボッシュも2014年にタイとインドネシアでABSに関わるエンドユーザー調査を実施。ライダーの70%以上がモーターサイクル用 ABSの重要性を認識していた。

このボッシュによる事故調査では、モーターサイクル用 ABSを装備することで、インド郊外で発生した二輪車事故全体の約3分の1を防止可能、さらに事故全体の約5分の1において、衝突速度を低減することができ、事故被害を軽減することができたと印している。

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こうした要因を踏まえ、インド政府は二輪車へのABS装備を義務付けることで、二輪車の安全性の向上を目指す構えだ。

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このインドの規制は、排気量が125ccを超える二輪車に適用され、排気量125cc以下の二輪車について、メーカーはABSおよびCBS(コンバインド ブレーキ システム)のいずれかの装備を選択することができる。

一方、欧州では、2016年初めから排気量125cc以上のすべての新型車にABSの装備の義務付けが実施されている。

同様の規制は日本では2018年から、台湾では2019年から適用され、さらにブラジルでは2016年から2019年の間に排気量300cc以上の二輪車に段階的に適用される予定。

またモーターサイクル用ABSの装備は米国やオーストラリアでも政治的な検討課題として掲げられている。

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モーターサイクル用ABSの世界標準を見据え、新興成長市場向けの新世代ABS「ABS10」を発表

ボッシュは、1995年から200万台以上のモーターサイクル用ABSを製造しており、2015年には新興成長市場向けに特別開発。現在の「ABS 9」よりも最大30%軽量化された新世代のモーターサイクル用ABS「ABS 10」を発表した。

今回インドでの導入が決定された同規制は、インドネシアやタイなど、小型二輪車が最も重要な交通手段となっている他の新興成長市場にも影響を与える可能性がある。というのは、タイとインドネシアでは、年間約2万1,000人が二輪車の事故で命を落としているからだ。

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モーターサイクル用ABSで、どれほど安全性が向上するかは、この両国が独自で実施した事故分析でも確認することができる。

調査報告書では、モーターサイクル用ABSが標準装備されていれば、これらの国々で発生した事故の約 4分の1を防ぐことができたとされている。

モーターサイクル用ABSにより、ライダーは安心してブレーキをかけることが可能になるため、より迅速に、より大きな力でブレーキをかけられるようになる。例えば、ABSは緊急ブレーキ時に前輪がロックするのを防ぎ、これにより車両は安定性を維持できるため、転倒を回避しやすくなるのだ。

まさにこうした対象ターゲットと市場に対応するべく、ボッシュは先の通り、1回路および2回路のソリューションを含む小型・軽量化されたモーターサイクル用 ABS「ABS 10」の開発を済ませている。

今後5年間で、二輪車用の安全システムの市場が大きく成長するとボッシュでは予想していると云う。その主な原動力となるのは、新興成長市場における需要の拡大であるとも云う。

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