米GM「サステナビリティレポート2017」を発行


より豊かな企業、コミュニティー、未来のモビリティに向けての取り組みを強化

米国のゼネラルモーターズ・カンパニー(本社:デトロイト、CEO:メアリー・バーラ、以下、GM)は米国デトロイト時間の6月12日、自社の最新のサステナビリティレポートを発行した。それによるとGMにとってサステナビリティは、事業戦略に不可欠な要素であり、グローバルビジネスの中核をなすものであることを示している。

GMは「無事故」、「ゼロエミッション」、「混雑ゼロ」という未来のビジョンに沿って、モビリティの未来を変えつつ、社会的・環境的課題に取り組んできた。

これらの課題に取り組むことにより、毎年自動車事故で失われる125万人の命の一部を救い、自動車の排気ガスに含まれるCO2を20億トン以上削減し、混雑緩和で通勤時間を短縮するなど、世界有数の自動車メーカーとして世界へ多大な貢献を果たすことができるとしている。

自社の最新のサステナビリティレポートについてGMの会長兼CEOを務めるメアリー・バーラ氏は「今は輸送革命の真っ只中であり、数々の画期的なテクノロジーが登場し、顧客のライフスタイルの進化は私たちが作り出す車両やその利用方法を変えつつあります。

しかしGMには、この革命をリードしていくのに相応しいチーム、テクノロジー、パートナー、製造規模、理念が揃っています」と語っている。

そんな同社最新のサステナビリティレポート2017年度版に於いて重要されるポイントは以下の通りだとしている。

電動化の進んだ未来社会の実現へ — GMは、2023年までに少なくとも20台の新型電気自動車を投入し、全車電動化、エミッションフリーの未来というビジョンを実現させるための体制を整える。

特に今年度は、世界規模の需要に応えるために「ボルトEV」の生産台数を増やす予定である。さらに米国および中国を含めた主要EV市場において主導的な役割を果たすだけでなく、公益事業者(EVステーション)、コミュニティー、政府、およびその他と連携して充電インフラの整備を加速させるほか、消費者により受け入れられるよう力を入れる考えである。

燃料効率を向上 — GMは、全車電動化に向けて、従来型の車両全般についても短期的な改良を続けている。その一環となる効率的な基本戦略として、エンジンとトランスミッションの効率性の向上、エアロダイナミクス性能の向上、車両のさらなる軽量化を含むその他のテクノロジーによる燃料の消費とコストの削減を掲げている。

実際に、2016年以降、14種類のニューモデルの投入で合計5,000ポンド以上の軽量化を実現した。これにより年間ベースで、ガソリンの消費量を3,500万ガロン、CO2排出量を30万トン削減することに成功した。

自動走行車両を進化 — GMは、自動運転車(AV)の生産に量産方式を採用した初めての自動車メーカーであるとともに、自動運転車の量産体制を敷く唯一の企業でもある。

重要な事業目標として、ミシガン州オリオン組立工場で初の自動運転量産車「クルーズAV」を生産し、2019年の実用化を目指すと発表した。

パーソナルモビリティのスタイルを再構築 — 都市部における世界的規模での人口増加を受けて、シェアードモビリティソリューションを組み合わせたサービス「Maven(メイヴン)」が広がりを見せている。

これは、カーシェアリングやライドシェアリング人気の高まりを活用したもので、混雑緩和の貢献に資するものである。

再生可能エネルギーの利用を拡大・加速 — 2050年までに世界中の生産拠点で必要な電力のエネルギー源を100%再生可能エネルギーに移行する、というGMの計画は順調に進んでいる。

現在使用されている再生可能エネルギーは371メガワットで、2018年末までには、GMが全世界で使用する電力の20%を再生可能エネルギーでまかなう予定としている。

責任ある生産活動 — 2010年以降で、GMは事業活動のエネルギー強度を15%削減、1億3,500万ドルの経費削減を実現した。

さらに、2020年までに事業活動のCO2排出量(炭素強度)を20%削減するという目標を3年前倒ししている。

社会変革への挑戦 — 米国がSTEMことScience, Technology, Engineering , Mathematics人材の確保という点で、他国に遅れを取っている。これを踏まえGMでは、この流れを変えるべく100以上の新たな取り組みに力を入れている。

2018年度、無料のプログラミング教育を提供している米国の非営利団体「Code.org」への支援を通してサポートした中高生は4万人に達する見込みである。平均すると、GMは26分に1人というハイペースで積極的にSTEM人材を採用していることになる。

ダイバーシティの推進 — GMは、全女性社員対象のラーニングプログラム「ウーマン・イン・アクション」を通じ、女性社員のリーダー・スキルの開発に投資しており、これに関心を持って参加した従業員は6,700人以上にのぼります。GMの幹部職に占める女性の割合は32%である。

GMはサステナビリティに関して積極的かつ自発的な情報開示を行っている。このGMの取り組みは独立組織である第三者団体から認められており、Dow Jones Sustainability Index(ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス) – North America and World Indices(北米および世界指標) に選定されたほか、ジャスト・キャピタル(Just Capital)によるJust 100に自動車メーカーとして唯一ランクインし、100 Best Corporate Citizens(企業市民ベスト100社) にも2年連続で選定されている。

「GMサステナビリティレポート2017」の詳細については以下(英語)を参照されたい。
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