JXTGエネルギー、大田勝幸氏が本社で社長就任挨拶

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JXTGエネルギー株式会社(本社:東京都千代田区、社長:杉森務)は先の4月24日の発表に沿って、6月27日の定時株主総会及び取締役会に於いて、取締役常務執行役員の大田勝幸氏が代表取締役社長・執行役員に就任した。

なお社長職を退任した杉森務氏はJXTGHDの社長に就任する。そして翌28日、JXTGエネルギーの大田勝幸新社長が同社本社にて社員に向けて就任挨拶を行った。下記は、その要旨となる。

 長きにわたり人々の生活を根底から支え続け、昨年新たな形でスタートしたJXTGエネルギーの社長を拝命した責任の重さを感じている。

統合初年度は、中期経営計画の目標を上回ることができ、確実な変化の兆しを世の中に示すことができた。

一方、当社を取り巻く事業環境は日々厳しさを増している。人口減少や省エネなどによる国内石油需要の減少に加え、パリ協定に見られる低炭素社会に向けた数々の取り組みや電気自動車の普及の動きは、世界的な規模でのエネルギー大革命を予感させる。

加えて、AIやICTなどに関連したデジタル革命は、あらゆる産業を巻き込んだ革命として、現在のビジネスのやり方や個人の生活を大きく変える可能性がある。

このような環境変化の中で、ENEOSのさらなる成長を成し遂げる必要がある。成長に向けた「短期的な取り組み」と「中長期的な課題・取り組み」、そして「私の思い」について申し上げる。

1.短期的な取り組み
(1)コア事業の徹底効率化
グループの基幹事業である石油精製販売・化学品事業の競争力をさらに強化するために、統合シナジーの最大化・早期実現や最適生産・供給体制の構築を含めたサプライチェーン全体での取り組みを検討・実行する。

販売面においては、「ENEOS」ブランドへの統一作業を迅速かつ確実に実行し、統一ブランドのもとでの効果的な販売諸施策の遂行に加え、基礎化学品のマーケットプレゼンス活用による収益最大化に取り組んでいく。

(2)次世代の柱となる事業の育成
アジア太平洋圏を中心とした海外需要を取り込むプロジェクトの推進においては、当社が国内で培ってきたリソースや技術・ノウハウの活用が重要となる。

当社技術を活かした潤滑油事業の 高収益化や機能材における新規事業の推進も一層のスピード感を持って進めていく。

高機能素材の分野は、デジタル化・軽量化が進む中で、大きなビジネスチャンスがあり、世界トップクラ スの製品群を数多く育成したい分野である。

エネルギー供給においては、電気事業に加え、都市ガス事業も展開する。また、室蘭バイオマス発電などの環境に配慮した再生可能エネルギーの拡大も含め、さらに競争力のある電源開発 を進めていく。

当社は、エネルギー革命の中で石油のウエイトが下がろうとも、日本のエネルギー供給者であり続けなければならない。

新規分野での競争は、今まで競争してきた相手とはまったく異なる相 手になる可能性があり、柔軟で新しい発想とスピードある展開が必要となる。

(3)事業インフラ整備による経営管理の強化および効率的な管理部門体制の構築
既に運用を開始した操業管理システム、導入に向けて準備を進めているERPや新たな内部統制の仕組みなどを通じて、業務そのものをより効率的・効果的に見直し、企業価値向上に結び付けていく。また、AIやRPAの活用など最新の情報技術の活用により、業務の効率化・生産性向上を図っていく。

2.東京2020オリンピック・パラリンピックの取り組み
来年度は、中期経営計画の総仕上げと並行して、次期中期経営計画の策定に取りかかる。その最初の年となる2020年度には、いよいよ東京2020オリンピック・パラリンピックが開催される。

当社は東京2020ゴールドパートナー(石油・ガス・電気供給)として、水素をはじめとするエネルギー供給により大会運営を支えるという使命を果たしていく。

また、世界的スポーツの祭典に積極的に貢献し、グループ会社(契約カテゴリーにおけるグループ会社)や全国の特約店の皆様も一丸となって盛り上げる施策をさらに展開していく。皆さんもその一員として、この貴重な機会を楽しみつつ、大いに盛り上げてほしい。

3.中長期的な課題・取り組み
(1)2040年を見据えた長期ビジョンの策定
将来の事業環境は非常に厳しいものになると予測される中、これを乗り越えていくために、「将来、当社はどうなりたいか」、「そのためには今から何をすべきか」を徹底的に議論し、2040年を見据えた長期ビジョンを策定する。

当社が新たにどういう形で社会に価値を提供できるのかを考え、それに沿って事業内容を変革・構築する必要がある。将来に亘って勝ち続けるために欠かせない最大の戦略は、予測不能なこの世の中で、大きな変化にスピード感を持って対応し、未来をリードできる企業体・企業風土を作っていくことしかない。その戦略を支えるのは皆さん一人ひとりである。

(2)働き方改革と人材育成
会社の競争力は、社員一人ひとりの熱意や努力と、そのつながりの力によって生み出されている。そのためには、今の制度や仕組みの見直しを進めることで、多様な人材が能力を最大限に発揮し、イキイキと活躍できる環境を整えることが必要である。

過去の習慣や経験に寄りかかるのではなく、皆さん一人ひとりが仕事の本質を見極める力を養うこと、そして「自分が何をすべきか」「どうすれば効率的か、生産的か」を常に考え、すみやかに行動に移してほしい。

様々な能力や個性を持った人材が集って切磋琢磨し、知恵を出し合って、協力し、行動してこそ、価値を生み出す企業体になることができる。

4.最後に
当社の発展に向けて一緒に進んでいくにあたり、私が大切にしたいこと、皆さんにお願いしたいことを4点申し上げる。

1点目は「コンプライアンスと安全」。常に繰り返し問い続け、意識しなければならない基本事項であり、信頼の源である。

2点目は、「対話」。一人ひとりの力を向上させ、より大きな力に結び付けていくために有効な方法が「対話」であり、その結びついた力を当社の価値向上につなげてほしい。

3点目は「変革意識と行動」。変革には世の中を揺り動かすような大きな新しい取り組みもあるが、昨日まで当たり前のようにやっていた日々の仕事に疑問の目を向けてみることも大切な変革の一歩となる。

その意識を何らかの行動で形にしてほしい。私自身、「変革意識と行動」を忘れず、先頭に立って推進していく。

4点目として、組織の大企業病や縦割り意識の打破、変革を推進するポイントは、「スピード」と「外に目を向ける」ことを意識することが最も有効な方法である。

すさまじく変化の速い今の世の中では、十分に考えてから行動するのではなく、考えながら行動しなければならない。スピーディーに判断し、行動できるとしたら、お客様にとっては最大の魅力となる。利益の源泉やイノベーションのヒントは、社内ではなく、外との関係に存在することを常に意識する必要がある。

社員・経営スタッフ、関係取引先の皆様の力を結集して、「ENEOS」ブランドと企業価値を高めていく。一人ひとりが強い意志と熱意のもと、自分の役割を徹底的に果たし、将来に亘り社会の役に立つ企業であり続けるために頑張っていきましょう。

以上。

氏 名:大田 勝幸(おおた かつゆき)
出身地:鳥取県
生年月日:昭和33年(1958年)5月26日
最終学歴:昭和57年(1982年)3月:東北大学法学部卒業
経歴
昭和57年(1982年)4月:
日本石油株式会社入社

平成26年(2014 年)6月:
JXホールディングス株式会社
執行役員経理部長

平成27年(2015年)6月:
同社 取締役 執行役員(経理部管掌)

平成29年(2017年)4月:
JXTGホールディングス株式会社
取締役 執行役員(経理部管掌)

平成29年(2017年)6月:
同社 取締役 常務執行役員
(監査部・経理部・財務 IR 部管掌)
(現在に至る)