KAAP社、自動車サスペンション専用アルミ鍛造工場の生産設備を増強へ

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米国で神戸製鋼所・三井物産・豊田通商が合弁で運営する「コウベ・アルミナム・オートモーティブ・プロダクツ社(Kobe Aluminum Automotive Products, LLC、以下、KAAP社)」は、同拠点の北米地域に於いて、アルミ鍛造サスペンションの更なる需要拡大に対応するため生産設備の増強を決定した。

このKAAP社は、自動車サスペンション用アルミ鍛造部品(以下、アルミ鍛造サスペンション)を主力に製造・販売をしており、同社は、先の2015年11月に溶解鋳造1ライン・鍛造プレス2機を始めとする生産設備増強を決定した。

同設備増強に伴う量産稼働計画については、2017年夏頃からの順次稼働を予定。これにより完成後の生産能力は、溶解鋳造3ライン・鍛造プレス8機の体制となり、その数値は現状の54万本/月から75万本/月に達する予定。ちなみにこの生産設備増強にあたる設備投資額は、約53百万米ドル(約58億円)であった。

さらに今回は、上記の設備増強に次いでの生産設備増強となり、その設備投資額は約53百万米ドル(約58億円)となる。

具体的には、溶解鋳造1ライン・鍛造プレス2機などを新たに導入し、2018年秋頃から順次稼働を開始。2019年年初頭での完成を目指す。

なお今回の設備増強策が完成した際は、溶解鋳造4ライン・鍛造プレス10機の体制となり、その生産能力は75万本/月から97万本/月となる予定。

ちみなにこのKAAP社は、北米に於ける製造販売拠点として2003年に株式会社神戸製鋼所・三井物産株式会社・豊田通商株式会社の3社による合弁会社として設立。同社は2005年の操業開始以来、北米のアルミ鍛造サスペンション市場でトップシェアを保持し続けてきた。

そもそも北米は世界第2位の自動車市場であるが、今後も自動車生産台数は増加を続け、2016年の約17.5百万台から2020年には約19.0百万台に達すると3社は想定していると云う。

加えてアルミ鍛造サスペンションは、軽量化を通じて自動車の燃費向上に貢献する製品であり、環境規制への対応に伴う車体軽量化ニーズの高まりからも需要が増している。

また、KAAP社では、稼働当初は日系自動車メーカーからの受注が主体だったが、米国自動車メーカーへも取引を広げており、アルミ鍛造サスペンションの採用車種も更なる拡大が見込まれている。

合弁3社では、「今後も時機を逃さず生産設備の増強を実施し、北米のアルミ鍛造サスペンション市場におけるトップの地位を磐石なものとして参ります」と述べている。

今回の設備増強概要
建屋増設:約13,000m2
増強設備:溶解鋳造1ライン、鍛造プレス2機、その他付帯設備
投資金額:約53百万米ドル
増員規模:約100人(フル操業時)
竣工時期:2018年秋以降に順次、設備稼働開始予定

KAAP概要
所在地:米国ケンタッキー州ボーリンググリーン市
設立:2003年5月
代表者:桂 俊弘
従業員:約500人(17年3月現在)
資本金:2,400万米ドル
株主構成:神戸製鋼所60%、三井物産25%、豊田通商15%