キーサイト・テクノロジー、5G実用化で先端技術への貢献に意欲

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キーサイト・テクノロジーズ・インク(本社:米国カリフォルニア州サンタローザ、CEO:ロン・ネルセシアン)傘下の日本法人キーサイト・テクノロジー合同会社(本社:東京都八王子市、職務執行者社長:チエ ジュン)は4月10日、同社が提供する5Gテストソリューションに関する技術セミナー「Keysight 5G AKIBA Summit 2018」を開催した。

同セミナーでは、基調講演でNTTドコモの5G推進室長を務める中村武宏氏が登壇。その他、同社の最新技術とその動向をつぶさに紹介した。

併せて併催の展示エリアでは、ベライゾン・コミュニケーションズが研究部門に導入したOTAチャンバーを試験導入している例をビデオで紹介。さらに「5G NRプロトコルの総合テストソリューション」の環境紹介や「フェージングエミュレーター」などのデモ展示が行われた。

また同催事に先駆けて、メディア向けの技術説明会も同日に実施。この説明会のなかで同社・職務執行者社長のチエ ジュン氏が「文字通り第5世代を意味する『5G』の通信環境が果たす役割は、我々の生活スタイルそのものを変革する画期的な通信技術であり、国際環境下で、そううした第5世代移動通信の商用化に向けての研究開発が加速されている。

そんな各国が技術領域でせめぎ合うなかで、ミリ波対応の5Gネットワークサービスを推し進める日本市場は、当社にとって最も大切な市場であり、地域のひとつである」と語った。

またこの際に同氏は、韓国・平昌五輪に於けるプリ5Gの試験内容を詳しく説明した上で、「東京五輪でのミリ波対応の5Gネットワークサービスは、現行で最も進んだ技術開発が含まれているゆえに世界が注目するひとつのショーケースでもある」と話す。

チエ ジュン氏は、そのような世界の技術開発動向や、今後の日本国内での5Gの実施浸透計画を踏まえ、「ミリ波技術に関しては、永らく防衛産業や航空宇宙技術で用いられてきた技術ゆえに、当社が最も得意とする技術分野である。

従って我々の永年の技術的蓄積により、現行で5G通信の測定仕様が明確に確定されていないなかでも、3GPPによる仕様策定に応えて、試験・評価を行うためのその時々の最も新しい計測手法をリアルタイムに提供できる」と述べていた。

それゆえに日本がサービスインとして据えている2020年に向けて、NTTドコモ、ファーウェイ、サムスン、クアルコム、中国移動(チャイナ・モバイル)やKT(ケイティー)などの連携での知見が日本国内の通信ソリューションの進展に役立つことを訴求。

実際、NTTドコモへは28GHz帯・5Gチャネルサウンディング(空間電波伝搬特性)の研究プロジェクトで、ワークフロー全体を支援するエンドツーエンドのソリューションを提供している事実を強調した。

ちなみにこの5Gチャネルサウンディングは、パスロス、電力遅延プロファイル、角度プロファイル、ドップラーシフトを含む様々なフェージングプロファイル等のパラメータを測定しなければならず、同社の5Gサウンダーを、広帯域MIMOデータキャプチャ技術と組み合わせることで角度の広がりを素早く測定。

結果、マルチパスパラメータの分解能を向上させることができ、システム全域の早期導入な可能になるのだと云う。

これについてNTTドコモの5G推進室・5G方式研究グループリーダの奥村幸彦氏は、「5Gの基盤技術を開発し検証するためには、高周波アプリケーションを専門とする計測プロバイダーとの協力が不可欠です。

5Gチャネルサウンディングのモビリティ技法におけるキーサイトの技術的なサポートと専門知識が、ミリ波周波数のさまざまな移動時環境におけるチャネル動作を理解するのに役立ちました」とコメントしている。