マツダ、2016年3月期の決算を発表

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マツダ株式会社(本社:広島県安芸郡府中町、社長:小飼雅道、以下、マツダ)は4月27日、2015年度(2016年3月期)決算を発表した。

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経営成績に関する分析

該当期の経営成績
今連結会計年度に於ける事業環境は、先進国を中心に景気の回復が進んだことから、全体的には緩やかな改善基調となった。

具体的には海外で、中国を筆頭に新興国経済の成長が鈍化したものの、米国経済は個人消費の増加などにより好調に推移し、欧州に於いても金融緩和政策などにより緩やかな回復が続いた。

対して日本国内では、新興国経済の減速による影響が見られたものの、企業収益の改善などにより、総じて緩やかな景気回復となった。

一方で懸念材料は、新興国経済の減速や年初以降で為替相場が円高に推移する要素等で、これにより先行きは若干不透明な状況となってきている。

以上を踏まえた該当期のグローバル販売台数は、各市場での販売が本格化した「マツダ CX-3」や、引き続き販売が好調な「マツダ CX-5」の寄与等により、前期比9.8%増の1,534千台となった。

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市場別の販売台数は以下の通り。
<日本>
需要が前期を下回る中、「マツダ デミオ(海外名:Mazda2)」の販売が堅調に推移したことに加え、「CX-3」や新型「ロードスター」が販売を牽引したことにより、前期比3.5%増の232千台となった。

<北米>
米国では、好調な販売が続く「CX-5」の商品改良モデルに加えて、「CX-3」や新型「MX-5」による台数貢献により販売が順調に推移した他メキシコにおいても「Mazda2」や「Mazda3(日本名:マツダ アクセラ)」の販売が増加したことにより、全体で前期比3.0%増の438千台となった。

<欧州>
販売が本格化した「CX-3」や、好調な販売が続く「Mazda2」などにより、前期比12.0%増の257千台となった。国別では、ロシアで需要縮小の影響があったものの、主要国であるドイツや英国を中心に市場の伸びを大きく上回った。

<中国>
政府の小型車減税政策により、「Mazda3」の販売が高い伸びを示したほか、「CX-5」の商品改良モデルや「Mazda6(日本名:マツダ アテンザ)」も好調な販売を維持するなど、前期比9.5%増の235千台となった。

<その他の市場>
主要市場であるオーストラリアでは、「CX-3」や新型「MX-5」の寄与により台数・シェア共に前年を上回る販売となった。

また、ASEAN市場では、タイやベトナムなどで販売が大きく増加したほか、その他の新興国市場でも、サウジアラビアやコロンビアなどで過去最高の販売を記録したことから、その他の市場全体で前期比22.6%増の372千台となった。

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当期のグループの連結業績による売上高は、「SKYACTIV技術」搭載車のグローバルでの販売拡大により、3兆4,066億円(前期比3,727億円増、12.3%増)となった。

営業利益は、出荷台数の増加や「モノ造り革新」による継続的なコスト改善等により2,268億円(前期比239億円増、11.8%増)、経常利益は2,236億円(前期比110億円増、5.2%増)となったが、親会社株主に帰属する当期純利益は、製品保証引当金繰入額を一部特別損失へ計上したことなどにより、1,344億円(前期比244億円減、15.4%減)となっている。
(注)当連結会計年度より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「当期純利益」を「親会社株主に帰属する当期純利益」としている。

セグメント別の業績は以下通り。

日本は売上高が2兆8,157億円(前期比2,875億円増、11.4%増)、セグメント別営業利益(以下、営業利益)は1,625億円(前期比201億円増、14.1%増)となった。

北米は売上高が1兆4,404億円(前期比1,843億円増、14.7%増)、営業利益は298億円(前期比81億円減、21.3%減)、欧州は売上高が6,900億円(前期比671億円増、10.8%増)、営業利益は87億円(前期比62億円減、41.5%減)、その他の地域は売上高が5,950億円(前期比1,116億円増、23.1%増)、営業利益は216億円(前期比81億円増、60.0%増)となった。

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該当期の領域別の概況は以下の通り。

<商品>
新世代技術「SKYACTIV技術」とデザインテーマ「魂動」を採用した新世代商品の第6弾となる新型「ロードスター」を日本より順次グローバルに導入した。

海外市場では、新型ピックアップトラック「マツダ BT-50」の販売をタイ及びオーストラリア市場より開始した。

さらに、昨年11月に新型3列ミッドサイズクロスオーバーSUV「マツダ CX-9」を公開し、本年2月より広島の本社工場で生産を開始した。新型「CX-9」は、今春より、北米から順次販売を開始する予定。

<販売>
「SKYACTIV技術」搭載車を各セグメントに順次導入し、グローバルでの販売強化に取り組んできた。

常にあるべき理想の姿を追い求め、モデルチェンジなどのタイミングにとらわれず、各モデルの熟成、深化を図ることにより、ショールームには常に最新のデザイン・技術を搭載したモデルをラインアップしてきた。また、正価販売方針をグローバルに展開し、実売価格の向上や車両残価の改善に取り組んでいる。

日本では、顧客へマツダのブランド体験を届けるため、全国の販売系列全店ですべてのマツダ車を取り扱う体制を整えるとともに、「マツダ営業方式」の導入や「新世代店舗」の展開を行うなど、国内販売体制の強化に取り組んできた。

具体的にはその一環として本年1月にマツダ直営のショールーム「マツダブランドスペース大阪」をオープンした。

<研究開発>
新たに2.5L直噴ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」を開発した。「SKYACTIV-G 2.5T」は、運転条件に応じて排気の脈動状態を変化させる世界初の機構を持った「ダイナミック・プレッシャー・ターボ」と、理論空燃比領域を拡大する「クールドEGR(Exhaust Gas Recirculation)」の活用により、厚い中低速トルクと実用燃費を両立した「SKYACTIV-G」シリーズの最上位エンジンとなる。

この「SKYACTIV-G 2.5T」は、新型「CX-9」に搭載して市場に導入する予定。

加えて「カラーも造形の一部」という思想の下、デザインテーマ「魂動」の造形美を際立たせるボディカラー「マシーングレー」を開発した。

「マシーングレー」は、魂動デザインを象徴するボディカラー「ソウルレッド」に続いてマツダが導入する特別塗装色であり、「機械の持つ精緻な美しさの追求」をテーマに、力強い陰影のコントラストと表面の緻密さを高次元で両立することで、あたかも鉄のインゴットから削り出したかのようなリアルな金属質感を実現している。

そのほか、ロータリーエンジン(以下RE)の研究開発も継続している。昨年10月には、REを搭載したスポーツカーのコンセプトモデル「Mazda RX-VISION」を公開した。

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<生産>
昨年11月に、新世代商品の世界累計生産台数が300万台を突破した。平成23年11月に広島の本社工場で「CX-5」の生産を開始して以来、約4年での達成となる。

累計台数には「CX-5」のほか、それ以降に生産が開始された「アテンザ」、「アクセラ」、「デミオ」、「CX-3」、新型「ロードスター」が含まれており、新型「CX-9」を加えたこれらの新世代商品は、日本の広島と防府、タイ、中国、メキシコで生産を行っているほか、ロシア、ベトナム、マレーシアで現地組み立てを行っている。

また、「構造改革プラン」の主要施策の一つとして掲げた「グローバル生産体制の再構築」を着実に進め、タイでは昨年10月より、「SKYACTIVエンジン」の量産を開始するとともに、グローバルに成長を続けるコンパクトSUV市場において、商品をタイムリーかつ安定的に供給する体制を確立するため、「CX-3」の生産を開始した。

タイは、同社にとって海外初となる車両、エンジン、トランスミッションの一貫生産を行う重要拠点となった。

(次期の見通し)
今後の見通しは、景気面で米国や欧州などの先進国では緩やかな回復基調が見込まれるものの、中国をはじめとする新興国経済の減速や為替の変動などにより、依然不透明な状況が続くことが予想される。

このような状況下、マツダは中期経営計画「構造改革ステージ2」の初年度となる次期(平成29年3月期)に於いても、マツダブランドの提供価値である「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」を両立する魅力ある商品を届け、ブランド価値の向上を図っていく。

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