NEXCO西日本、高速道路本線橋に非鉄製材料技術を初採用

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腐食劣化と決別した非鉄製橋梁「超高耐久橋梁(Dura-Bridge®)」の実用化へ

NEXCO西日本(本社:大阪市北区、代表取締役社長:酒井 和広)と三井住友建設株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:新井 英雄)は、鉄筋やPC鋼材に替わり腐食しない新材料を緊張材として用いた『非鉄製材料を用いた超高耐久橋梁:デュラブリッジ (Durable Bridge)』の共同研究を平成22年3月より進めてきた。

そしてこの8月13日、同社は徳島自動車道「別埜谷橋(べっそだにばし)」に、新設の高速道路本線橋として初めてこのデュラブリッジ技術を採用すると発表した。

同技術の導入により、鋼材腐食によるコンクリート片はく落などによる第三者被害を防ぐと共に、耐久性の飛躍的な向上により維持管理費用の削減が可能となる。
また今後は、技術的知見や実績工事費を精査し、飛来塩分や凍結防止剤散布による鋼材の腐食環境が厳しい構造物へのさらなる展開を目指すとしている。

デュラブリッジの採用に決まった経緯は、多くの高速道路橋が凍結防止剤の散布や沿岸部の飛来塩分により、鋼材の腐食による劣化が進行していることにある。この課題に対し鉄筋やPC鋼材などの鋼材を一切用いない超高耐久橋梁ことデュラブリッジの開発が進められてきた。

これまでに時間を掛けて、材料試験や要素試験により十分な強度特性を有していることを確認し、工事用道路として建設した実証橋により施工性や安全性などの確認を行うことで、高速道路の本線橋への適用性が確認されたことでの採用がようやく決まった。

但し本線橋への超高耐久橋梁は初採用となることから、慎重にも慎重を重ねて、まず比較的橋長の短い橋梁で工事を行い、得られた技術的課題の整理や実績工事費の精査を行う。つまり同工事は、より橋長の長い橋梁へ超高耐久橋梁を展開していくための知見を得ることが目的となっている。

具体的な工事場所は、徳島自動車道 土成IC~脇町IC間で工事を進めている「別埜谷橋」への採用となる。橋梁の構造は、工場で製作した複数のセグメントを現地に運搬し架設することで、橋長27.5mの橋梁を建設していく。

通常構造物との比較では、まず腐食劣化の排除が実現することにある。設計基準強度80N/mm2の高強度繊維補強コンクリートを使用することにより、鉄筋の配置をなくし、PC鋼材の代わりに、引張力に強い繊維を束ねた棒状の材料であるアラミドFRPロッドを使用してプレストレスが導入されるとしている。