日経優秀製品・サービス賞、トヨタ・ミライ・ホンダジェットなどを選出

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日本経済新聞社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岡田直敏)は「2015年日経優秀製品・サービス賞」を選出した。

自動車・エネルギー関連では、「日本経済新聞賞 最優秀賞」としてトヨタの燃料電池車「ミライ」と、ホンダの小型ビジネスジェット機の「ホンダジェット」が受賞。

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さらに「日経産業新聞賞 最優秀賞」として、住友電気工業の大規模蓄電システム「レドックスフロー電池」、同優秀賞にGLMの電気自動車「トミーカイラZZ」。

「日経ヴェリタス賞 最優秀賞」に、損害保険ジャパン日本興亜の企業向け安全運転支援サービス「スマイリングロード」が選出された。

「日経優秀製品・サービス賞」は毎年1回、特に優れた新製品・新サービスを表彰するもので、今回で34回目を迎える。

日本経済新聞、日経産業新聞、日経MJ、日経ヴェリタス、日経電子版、NIKKEI ASIAN REVIEW(NAR)の各メディアに掲載された約2万点の中から審査委員会の審査を経て、先の通り39点が受賞した。

審査では、1.技術開発性、2.価格対効果性、3.業績寄与度、4.成長性、5.独自性、6.産業・社会へのインパクトの6項目において、総合的に評価された。

総評の一端では、「企業の長年の開発努力が花開いた製品・サービスが目立った。北陸新幹線は首都圏と北陸の時間的距離を一挙に縮め、ホンダジェットは経営者や要人に新しい移動手段を提供した」などとしており、各賞を獲得した製品の受賞概要は以下の通り。

【日本経済新聞賞 最優秀賞】
燃料電池車「MIRAI(ミライ)」=トヨタ自動車
水素と酸素の反応で取り出した電気で走ることから「究極のエコカー」と呼ばれる燃料電池車(FCV)で世界初の量産車。2014年12月に723万6000円で発売した。

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1回3分の水素充填で走れる距離が約650キロメートルと、ガソリン車並みの航続距離を実現。FCV開発着手から発売まで20年超をかけた。

15年11月までに日本や米国を含む世界で約440台を販売。15年の年間生産予定台数は700台だったが、17年には3000台に増産する。

小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」=ホンダ
7人乗りで、ホンダが二輪車や四輪車で培った技術も生かし、エンジンと機体を一貫して開発した。エンジンを主翼の上に配置したのが特徴だ。

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胴体後部の両脇にエンジンを取り付ける従来の小型ビジネスジェット機と比べて、キャビンの容積が格段に広い。
燃費性能は競合機よりも1~2割高く、最高速度を向上させた。

企業や富裕層向けの小型機で、国土が広い米国やブラジル、中国などを中心に移動手段として需要を見込み、すでに100機以上の受注がある。

【日経産業新聞賞 最優秀賞】
大規模蓄電システム「レドックスフロー電池」=住友電気工業
リチウムイオン電池などに比べて発火のリスクが極めて小さく、寿命も2倍の20年以上と耐用期間が長い。

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太陽光や風力発電の変動を抑えられる。北海道で2015年12月に稼働した大型蓄電池は世界最大規模で、一般家庭約6800世帯の1日分に相当する電気をためられる。

太陽光や風力など再生可能のエネルギーの欠点である発電量の不安定さを解消する切り札として期待される。

【日経産業新聞賞 優秀賞】
電気自動車「トミーカイラZZ」=GLM
スポーツカータイプで、静止状態から3.9秒で時速100キロに到達する。ガソリン車のスポーツカーの場合は4~5秒かかるのに比べ、加速性能が優れる。

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開発したGLMは京都市に本社を持つ京都大学発ベンチャー。公道を走れる国内初の量産型EVスポーツカーとして、2014年8月から納車を開始した。価格は税別800万円。

高剛性専用設計アルミフレームを用いた車体設計で、850キログラムという軽量化を実現。機敏なハンドリングを可能にした。1回の充電で約120キロメートルの連続走行が可能だ。

車体のモデルとなったのは1997年に京都の中小企業「トミタ夢工場」が開発し、国内で206台を販売したスポーツカー。動力を当時のガソリンから電気に置き換えることで加速性能を高め、環境負荷を低減した。京都府舞鶴市の工場で生産している。

【日経ヴェリタス賞 最優秀賞】
企業向け安全運転支援サービス「スマイリングロード」=損害保険ジャパン日本興亜
契約企業の自動車にドライブレコーダーを搭載し、走行データを記録。運転の診断結果をまとめ、導入企業の管理者やドライバーに伝えるサービスだ。急減速など危険な運転や事故を検知すると、管理者に緊急通報メールを送る。

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日常の運転特性も把握できるため、危険な運転を繰り返すドライバーに安全指導しやすくなる。導入企業には自動車保険料を一律で5%安くする。実際に事故が減れば翌年以降の割引幅が大きくなる。

その他の輸送関連では、「日経産業新聞賞 最優秀賞」で、日立製作所の鉄道車両「AT―200」、「日経MJ賞 最優秀賞」に成田国際空港第3旅客ターミナルビル。

IT・通信関連では、「日経産業新聞賞 最優秀賞」で日本IBMの認知型コンピューター「ワトソン」、同優秀賞でソフトバンクロボティクスのヒト型ロボット「ペッパー」、オムロンの産業用制御機器「NX701」、Appleの腕時計型端末「アップルウオッチ」、アプリックスのIoTサービス「お知らせビーコン」、マウスコンピューター、スティック型パソコン「m―Stick」が選出されている。