日産自動車、ハイウェイから一般道までの自動運転が可能な公道実験を開始

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日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は10月29日、ハイウェイ・一般道を含むルートを、目的地まで自動運転で走行する公道テスト(実験車両)を開始すると発表した。

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日産は持続可能なモビリティ社会の実現に向け、走行中のCO2の排出をゼロにする「ゼロ・エミッション」と、日産車が関わる交通事故の死亡・重傷者数を実質ゼロにする「ゼロ・フェイタリティ」の2つの企業ビジョンを掲げている。

日産によると、「ゼロ・フェイタリティ」の実現を目指す上で、クルマの知能化は重要な役割を担っていると云う。

そこで同社は車両そのものを知能化することより、快適性と安全性をより高次元にまで押し上げていく、楽しみと安心をもたらす自動運転のコンセプトを「ニッサン インテリジェント ドライビング」と命名。これを具現化する技術を今後、段階的に投入していく。

その第一弾として、2016年末までには混雑した高速道路上での安全な自動運転を可能にする技術「パイロットドライブ1.0」を世界に先駆けて日本市場に導入する予定。

さらに2018年には、高速道路での車線変更を自動的に行う、複数レーンでの自動運転技術の実用化を目指している。そして2020年までには、交差点を含む一般道での自動運転技術の導入を計画している。

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今回の実験車両は実際の交通環境で検証を行い、市販化に向けたシステムの信頼性向上を図ることを目的に開発したもので、今後日本だけでなく、海外での公道テストも実施する。

実験に利用していく車両は電気自動車の「日産リーフ」をベースに、ミリ波レーダー、レーザースキャナー、カメラなど特長の異なる複数のデバイス、高速チップ、専用のHMI(ヒューマンマシンインターフェイス)などを搭載し、ハイウェイだけでなく一般道を含んだルートにおいて、ナビゲーションシステムで設定した目的地まで自動走行することができるようにした。

これを踏まえ、一般道での自動運転を可能とするため、今回以下2つの革新的な技術を新たに開発した。

その一つは世界最先端の小型・高性能な量産試作段階のレーザースキャナーである。このスキャナー技術により高精度な3次元計測が実現し、車両周囲の物体との距離を正確に把握しながら安全に走行することができる。

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もう一つは、遠方までの360度視野を持つ8カメラシステムで、このシステムにより交差点や、曲率のきついカーブ路を走行するときにクルマの進む方向を的確に決めることが可能になったと云う。

こうした革新技術をテスト車両に搭載することで、複雑な一般道の道路環境の中でも熟練したドライバーが運転するような安全で滑らかなクルマの動きを実現する仕組みだ。

日産自動車の先進技術開発を担当する専務執行役員の浅見孝雄氏は、「日産は自動運転の実用化目標を明確に設定し、実現に向けた準備を進めています。

今回発表した実験車は、我々の目標が確実に現実に近づいていることを示しています。日産はより自由で安全なモビリティをめざし、自動運転の実用化をリードしていきます」と述べている。

主な自動運転機能nissan-motor-co-started-a-public-road-experiment-capable-of-automatic-operation-of-up-to-general-road-from-highway20151030-6

HMI(ヒューマンマシンインターフェース)
【パイロットドライブコマンダー】
センターコンソールに設置されており、マニュアルドライブモード(通常走行モード)からパイロットドライブモード(自動運転モード)への切り替え、自動車線変更の指示等を行う。

【メータークラスター】
TFT液晶を全面に採用し、運転モードと運転シーンに応じた車両情報を表示する。

マニュアルドライビングモードでは、スピードメーター、バッテリー残量計、航続可能距離等のEV走行情報を表示し、パイロットドライブモードではEV走行情報に加え、システムが認識している周囲の状況を、高速時は360°ビューで、低速時は前方ビューで表示する。

【ヘッドアップディスプレー】
パイロットドライブモードにおいて、車線変更や交差点走行時等の今後の進路に関する情報を事前に表示する。

【センタークラスター】
パイロットドライブの走行状況を直観的に理解できるよう、大型画面にリアルな俯瞰映像を表示する。