英マクラーレン、ジュネーブモーターショーで「McLaren 570GT」を公開

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ジュネーブ国際モーターショーで初公開、スポーツシリーズの魅力をさらにアピール

マクラーレン・オートモーティブ(本社:英国サリー州、エグゼクティブ・チェアマン:ロン・デニス)は、ジュネーブ国際モーターショー2016において、過去最大の車両を出展した。

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展示内容は、3カテゴリーのフルラインアップが含まれており、スポーツシリーズのニューモデルにあたるMcLaren 570GTも、ここジュネーブで初公開となった。

同社のスポーツシリーズ・ファミリーの中で、570S Coupeと540C Coupeに続く、第3弾目となる570GTは、マクラーレンらしさを残しつつも、日常での使い易さや長距離移動の際の快適性にフォーカスを当てたクルマとなった。

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最も大きな特徴は、クリーンで滑らかなラインのグラスハウスがクルマのリアにまで伸びている点にある。

サイドに開くグラス・ハッチを装備した570GTは、シリーズ中でもユニークなエアロダイナミクス・パッケージとなった。

例えば、拡張されたリア・スポイラーは、Coupeモデルに比べて10mm高くなっているため、Coupe独自のフライング・バットレスと同様のエアロダイナミクス性能を発揮することができる。

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フロント・エンドのデザインは570S Coupeと共通で、フロント・バンパーセンターに集めた空気を抵抗を弱めつつ4分割する。

このエアロダイナミクス装備は、ボディの上下、ならびに左右でエアフローを分離させることが目的だ。

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スポーツシリーズの他モデルと同様に、ボンネット上部にはクリースラインがくっきりと入っているため、空気がフロントフェンダーの上を通り、サイドのエア・インテークに流れるエアフローが最適化される。

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フロント・バンパー下部のエアロ・ブレードは斜めに取り付けられており、低温ラジエーター前に高圧のエリアを発生させる仕組みとなっている。

ボディカラーと同色のドア・インサートは、Coupeモデルにはない570GT独自のもので、サイドの輪郭をより滑らかにする効果がある。

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一方、スポーツシリーズの全モデルと同じく、シルが低く、狭くなっているため、キャビンへの乗降性が高まり、象徴的なディヘドラルド・ドアは、さらに上方に向かって開放するようにした。

最新のグラスハウス・デザインを備えた570GTは、標準装備の固定式ガラス・パノラミック・ルーフがリアの大型ガラス・ハッチまで伸びているため、キャビンが明るく、開放的な雰囲気となり、マクラーレン・モデルのなかでもっともラグジュアリーで、リラックスした環境が生み出されている。

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GTカーらしい静かでコンフォートな空間を創り出すため、ツーリング・デッキとバルクヘッドの間には、ノイズを吸収/抑制する軽量素材が装着されており、キャビン内の静粛性自体は高い。

人間工学により最適化されたキャビンには、電動で8方向に調整が可能なスポーツ・シートが2脚搭載されており、標準装備として、各シート共にレザー表皮が施されている。

室内は、先の通り標準装備の固定式ガラス・パノラミック・ルーフ、そしてリアの大型ガラス・ハッチまで続く、大胆なグラスハウス・デザインとなっていて、明るく、開放的な雰囲気をもたらす。

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ルーフのガラスは、McLaren P1(TM)と同様に、光透過率が18%となっており、SSF(サウンド&ソーラー・フィルム)の装備によって、太陽光を吸収しながらも、余分なノイズ自体も遮断する。

またガラス・エリアが広くなっていることから、キャビン内温度は、最新のデュアルゾーン・エアコンディショニング・システムによって管理されるが、今回の同車システムでは、パッセンジャー側とドライバー側が、それぞれ自動で設定を行えるようにした。

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また、‘Auto’と‘Auto Lo’という2段階のオートマチック・ファンクションによって好みの温度に設定することができ、ファンの速度制限設定によって、キャビン内のファンのノイズを最低限に抑制することも可能だ。

エアコンディショニング、テレフォニー、ナビゲーション及びオーディオ・システムのコントロール・インターフェイスは、センターに取り付けられたタッチスクリーンで操作可能で、車両のセットアップは、TFT液晶デジタル・インストルメント・クラスターで確認できる。

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8スピーカーのマクラーレン・オーディオ・プラスも標準装備となった。

多くの570S Coupeの標準仕様では、オプション装備となっている同システムは、100mmミッド/バス・ドライブ・ユニットが2台搭載されており、キャビンの後部には、サウンドのバランスを採り、オーディオの楽しみをより深く味わえる2台の25mmツイーターが取り付けられた。

また、Bowers&Wilkins社製の12スピーカーシステムで、キャビン内の音響をさらに向上させることもできる。

結果このシステムは、5台の25mmアルミニウム・ツイーター、5台の100mm KevlarR ミッドレンジ・ドライブ・ユニット、2台の200mmカーボン・ファイバー製Rohacellバス・サブウーファーで構成され、全スピーカーはフルデジタル14チャンネル、1280WクラスのDアンプによって駆動する。

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フロントのラゲッジ・スペースは150リットルでCoupeと変更はない。ただシート後方に設けられた、レザー張りのツーリング・デッキには、さらに220リットル分のスペースが用意されている。

この追加スペースは、ガラス・ハッチを通じて使用することができ、570GTのストレージ・スペースの合計は370リットルとなっている。

なおこのガラス・ハッチは、右ハンドル仕様は左側から開き、左ハンドル仕様の場合は右側から開くようになっており、カーボン・ファイバー製のフレームによって、ねじれ剛性自体を向上させている。

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日常の快適性確保は、タイセ選択にも及ぶ。マクラーレン・オートモーティブのテクニカル・パートナーであるPIRELLIの最新タイヤ技術により、静粛性がさらに向上しているのだ。

570GTでは、キャビン内のロード・ノイズを最大3デシベル削減するPIRELLI P Zero(TM)タイヤを装着している。このタイヤのユニークな特徴は、ピレリ・ノイズ・キャンセリング・システム(PNCS)にある。

同システムは、PIRELLIが特許を保有する新技術で、タイヤにポリウレタンのスポンジを組み込むことで、振動が吸収されるとともに、キャビンへの伝導が抑制される。これにより、タイヤの溝から生じるロード・ノイズが軽減する。

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新たに開発したサスペンション・システムは、スポーツシリーズの他モデルとシェアされたもの。ただし570GTでは、長距離のドライビングでの快適性を意識されているため、システムのファイン・チューニングによって、スプリング・レートをフロントで15%、リアで10%減少させている。

独立したアダプティブ・ダンパーは、‘Normal’、‘Sport’、‘Track’の3モードによる調整が可能で、フロントとリアにはアンチロール・バーを装備。

以上によるサスペンションシステムのセットアップは、一般道路や高速道路でのドライビング向上を目的に、悪条件の路面でも、より良い乗り心地をサポートするものとなった。

電動油圧式パワーステアリング・システム自体も、Coupeモデルと変更はないものの、ステアリング・レシオが2%削減されており、高速走行時にもドライバーからの指示がスムーズに伝わるようにセッティングされている。

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また、先の‘Normal’、‘Sport’および‘Track’の設定により、7速トランスミッションを介してリアホイールに伝えていく出力を選択することが可能だ。

併せてギアチェンジのキャリブレーションもビスポーク可能で、コンフォート(Normal)、シリンダー・カット(Sport)、イナーシャ・プッシュ(Track)のテクノロジーがすべて利用可能となった。

パワーユニット自体は、570S Coupeで新搭載されたマクラーレン独自の3.8リッターV8ツインターボM838TEエンジンを搭載。出力とトルクには変更がなく、最高出力は570PS(562bhp)、最大トルクは600Nm(443lb ft)となっている。

 

なおマクラーレン・オートモーティブの全モデルと同様に、McLaren 570GTでは、Mobil 1 New Life(TM) 0W-40がファクトリーにて注入される。

 

1981年のMP4/1 Formula 1(TM)カーにカーボン・ファイバーが導入されて以降、McLaren 570GTでもカーボン・ファイバー・シャシーが採用されている。

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570S Coupeで初採用されたモノセルIIシャシーは、スポーツシリーズの全モデルで使用されているもの。わずか75kgの軽量設計でありながら剛性にも優れた同シャシー採用により、乾燥重量は1,350kgに抑えられている。

その結果、パワー・ウェイト・レシオは422PS/tonneとなり、0-100km/h加速は3.4秒、0-200km/h加速は9.8秒、最高速度は328km/hのパフォーマンスが実現した。

また、これだけのパフォーマンスにも関わらず、570GTでは日常での実用性も重視されており、燃料消費は、EU複合サイクルで26.6mpg(10.7リットル/100km)、CO2排出量は249g/kmである。

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ブレーキシステムでは、ライトウェイト複合ブレーキ・システムを搭載。スポーツドライビングを強く意識しているため、システム構成には、スチール製のディスク(フロント:370mm x 32mm、リア:350mm x 30mm)と、フロントおよびリアの4ピストン・キャリアが採用されている。

その手前には、GTデザインのユニークな15本スポークの鍛造アロイホイール(フロント19インチ、リア20インチ)が装着された。

McLaren 570GTは、車両価格は27,527,000円(税込)から。デリバリーは2016年後半から開始予定である。

オフィシャルウエブサイト:http://jp.cars.mclaren.com/