ルノー・日産グループ、2017年上半期の販売実績が過去最高の527万台に

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ルノー・日産アライアンスは7月27日、2017年暦年上半期(1月-6月)の車両販売で前年比7%増の累計5,268,079台を記録したと発表した。

この数字は上半期の世界販売で、アライアンス結成以来、初めて首位に立ったことを意味している。なおこのルノー・日産の好調な販売数値は、新たにアライアンスに加わった三菱自動車の販売が貢献している云う。

ちなみに今年上半期の自動車世界販売台数で2番手だったのは、独フォルクスワーゲン(VW)。トヨタ自動車は同上半期に関しては3位に転落した。

各社の発表資料によると、2位となったVWは、同0.8%増の515万6000台。トヨタ自動車はダイハツ工業・日野自動車を含むグループ全体の世界販売で、前年同期比2.7%増の512万9000台に終わっている。

対してルノー・日産自動車・三菱自動車工業の3社によるアライアンスは、昨年時点で日産自動車が三菱自動車工業を傘下に収めたことで、世界販売で約996万台と業界トップ3に躍進していたものの、傘下に収めた三菱自動車工業は、この7月の決算に於ける販売台数に関しては、底打ち状態の494,303台に過ぎない。

そんな三菱自動車工業では、7月25日の自社の決算会見の壇上に於いて、直近の業績目標について年間販売台数で125万台・2兆円の売上高の達成を目指していると述べていた。

しかし、そもそも日本国内に於いて、各々3兆円を稼ぎ出すマツダ・スバル・スズキの3陣営に対して、三菱自動車工業は、かつてはその3社を上回る成績を安定的に刻んで、本来は、その3社の上位を定席としていた。

同社は燃費不正問題で、軽自動車の生産・販売を一時停止するなどの混乱を経て、今は日産自動車と合意の上、豪州・ASEAN地域別、またはPHEV並び小型EV戦略など、日産自動車が振るわなかった地域と車種セグメントに於いて、互いに棲み分けを決め、車両販売の拡充を担う構えを見せている。

この三菱自動車工業の販売回復に伴い、先の通り、同社の先行技術を上手く活かす体制造りに入るなど、ルノー・日産アライアンス体制への三菱自動車工業の貢献が、いよいよ「絵に描いた餅」ではなくなりつつある。

実際、昨年末にアライアンスの一員になった三菱自動車は、世界的に高い人気を誇るSUV「アウトランダー」やASEANで好評を得ている「パジェロ スポーツ」が牽引。

結果、アライアンスの EV累計販売台数でも481,151台と大幅に伸びており、量産EVセグメントにおけるトップ自動車グループとしての役割を確立しつつある。

このEVの大幅な販売成長には、「日産リーフ」の他に、欧州で最も売れているEVのルノー「ゾエ」や三菱「i-MiEV(アイミーブ)」も寄与。

対してハイブリッドセグメントでは、三菱自動車のプラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」が13,000台以上を販売している。

この成績にルノー・日産アライアンスの会長兼CEOのカルロス ゴーン氏は、「アライアンスは2017年上半期に5,268,079台を販売し過去最高の販売台数を達成しました。

私たちは引き続きアライアンスのスケールメリットとグローバル市場におけるプレゼンスを活かして、パートナー企業に貴重なシナジー効果をもたらすとともに、競争力の高い技術ラインアップを維持しながら、お客さまに画期的なEVモデルを提供します。

拡大したアライアンスは、販売台数の増加に加え、世界中のお客さまに次世代モビリティサービスを提供することで、ポテンシャルを最大限に発揮することができるでしょう」と述べた。

 

さてここでアライアンス各社の実績を見てみると、ルノーグループは、2017年上半期に、2.6%増と拡大した世界自動車市場において、前年比10.4%増の累計1,879,288台を販売した。

ルノーグループの全ブランドで販売台数と市場占有率が増加した。ルノーとダチアブランドは半期累計として過去最高の販売台数を記録し、ルノーは欧州で2番目に売れているブランドとなった。

また、ルノーグループは全地域で販売台数と市場占有率が拡大し、特にアフリカ・中東・インド地域で過去最高の19.3%増、アジア・太平洋地域では50.5%増と販売を大きく伸ばした。

より具体的には、「クリオ」、「サンデロ」、「メガーヌ」、「キャプチャー」、「ダスター」の販売を伸ばした。

一方で、日産は「エクストレイル/ローグ」、「シルフィ/セントラ」、「キャシュカイ」、「アルティマ/ティアナ」の販売が好調に推移している。

その日産自動車は、2017年上半期に、前年比5.6%増となる累計2,894,488台の乗用車・トラックを世界で販売。

日本と欧州では、それぞれ22.9%増、5.7%増となる販売を記録しました。インフィニティは前年比約13%増となる125,000台以上を販売した。

なお三菱自動車は、軽自動車の国内販売を再開したことなどにより、2.4%増の494,303台を販売した。

SUV「アウトランダー」の現地生産を開始した中国での好調な伸びも影響しています。さらにASEANでもSUVやピックアップトラックの需要により販売台数が増加した。

なお3社の戦略的パートナーシップは、2016年暦年に世界の200か国近くで996万台を販売し、世界で販売されるクルマの9台に1台以上がアライアンスのクルマとなっている。

アライアンスは、ドイツのダイムラー、中国の東風汽車などの自動車メーカーと戦略的な協力関係を結び、また、ロシア最大の自動車メーカーであるアフトワズ社の経営権を持つ合弁会社の株式の過半数を保有している。

これを踏まえ今後、アライアンスは、共同購買、現地サプライヤーの拡大、生産拠点の共用、共通プラットフォーム開発、新技術の開発分担および成長市場や新興市場でのプレゼンス拡大において、三菱自動車とより緊密に協業を進めることでさらなるシナジーの創出を見込んでいる。

ルノーの主要10市場
1 :フランス
2 :ロシア
3 :イタリア
4 :ドイツ
5 :スペイン
6 :トルコ
7 :ブラジル
8 :イラン
9 :英国
10 :アルゼンチン

日産の主要10市場
1 :米国
2 :中国
3 :日本
4 :メキシコ
5 :英国
6 :カナダ
7 :ロシア
8 :フランス
9 :イタリア
10 :ドイツ

三菱自動車の主要10市場
1 :米国
2 :中国
3 :日本
4 :豪州
5 :フィリピン
6 :インドネシア
7 :タイ
8 :ドイツ
9 :英国
10 :アラブ首長国連邦