中国ICT大手のテンセント、米・テスラ株の5%を取得へ


米国時間の3月28日、米・テスラ社(本社:米国カリフォルニア州パロアルト、会長兼CEO:イーロン・マスク、以下、テスラ)が米証券当局へ提出した報告書類を契機に、中国ICT大手の騰訊控股HD(テンセントホールディングス・本社:中華人民共和国広東省深圳、CEO:馬化騰)が、テスラ株の5.0%を取得したことが明らかになった。

このテスラ株の5.0%あたる株数は816万7544株。1株あたりの株価は約217.67ドルであるため、その総額は、およそ17億7784万米ドル(約1976億円)に達し、騰訊控股HDはテスラの第5位の株主に躍り出た。

なお、これらの具体的な内容について、同日段階で米・テスラ社並びに騰訊控股HDのいずれも企業としての公式発表は行っておらず、翌29日を迎えたイーロン・マスクCEOはニュース報道に応えてツイート上でのみ、「テンセントを投資家並びにアドバイザーとして迎えることを嬉しく思う」と綴っている。

Glad to have Tencent as an investor and advisor to Tesla

— Elon Musk (@elonmusk)

ちなみに米国内に於いては、この騰訊控股HDからの出資受け入れについて、テスラが中国進出を推し進めるための新たな方策のひとつではないかと云われている。

と云うのは、同社EV事業の中国進出に関して、テスラ社CEOのイーロン・マスク氏は、予てより積極的な姿勢を見せているものの、現段階に於いては、24の中国内店舗網と、急速充電スタンド114カ所。さらに一般的な充電スタンド348カ所を設置・展開して以降、進出計画が同社が思うほど順調には進んでいないことにある。

このため騰訊控股HDの力を借りて、当地に於ける事業進出を大きく加速させる意向ではないかと考えられるからだ。

対して、今回テスラ株の取得に動いた騰訊控股HDは、同社が主力サービスに据えるインスタント・メッセンジャーの「Tencent QQ」や「WeChat(微信)」を足掛かりに、中国国内に於いて9億人もの月間アクティブユーザーを抱えている。

さらに昨今では、高級車販売網の中国・和諧新能源汽車並びに台湾・鴻海精密工業と、EV事業の戦略事業を推し進め、共同で「和諧富騰公司」を立ち上げるなど、中国当地に於いてモビリティビジネスに並々ならぬ意欲を見せている。