東レ、タイでCFRP部品の量産工場を新竣工

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東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)のCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic:炭素繊維強化プラスチック)部品の量産製造を担うカーボンマジック・タイランド(所在地:タイ王国チョンブリ県、社長:礒井伸也、以下「CMTH」)が2月12日(現地中央時間)、現地のタイ・チョンブリー県で新工場の落成記念式典を行ったと発表した。

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このTCMは、去る2013年4月に、当時の株式会社童夢カーボンマジック(本社:滋賀県米原市、社長:奥明栄、以下「DCM」)の全株式を取得し、東レが100%子会社化した動きの一環で同事業拡大の要としているものづくり拠点である。

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先の子会社化後の2014年末には、CFRP工場のさらなる増設を図るなど、F1をはじめとするレーシングカーやプレミアムカー、航空機や診療装置等のライフイノベーション事業の優位性を求めて、鋭意拡大を図ってきた。

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東レは、この時期に併せて、カーボンマジックの量産工場としての役割を担うタイランド拠点であった株式会社童夢コンポジット・タイランド株式会社(CMTH)も75%の株式を取得して子会社化。

このカーボンマジックタイランドでは、CFRP部品の生産能力増強を目指し、新たにオートクレーブ成形や切削加工、塗装などの生産・後加工設備導入を計画。2014年下期から2016年に掛けて順次稼動を開始する予定としていた。

ちなみにこのCFRPの製造領域では、日本国内のレーシングシーンも同社と縁が深く、FIA-F4選手権で使われる童夢F110のモノコックの他、SUPER GT GT500クラスの共通モノコックは、東レ・カーボンマジックが手掛けている。

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今回落成した新工場では、敷地面積22000平方mに及ぶ広大な敷地に、縦170m横60mの工場建屋が設けられ、250人の従業員が2交代制でカーボンコンポジット製品の生産を行う。落成式典には、タイの政府関係者や在タイ日本大使館大使も参列した。

今日、東レのCFRP製品に対する国際評価は高く、TCMが従来から得意とする自動車分野だけでなく、航空分野やライフイノベーション関連などの新規分野からの設計・試作・量産依頼が急増している。

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今後は世界に向けて、様々なカーボン・コンポジット製品を送り出す役割を担うことになる同新工場の落成により、独Euro Advanced Carbon Fiber Composites GmbH(EACC)や米国Plasan Carbon Composites, Inc.(PCC)の海外拠点と連携を深めていく。

加えて、Zoltek Companies, Inc. のラージトウ炭素繊維を含め、川上の炭素繊維から川中の中間基材、川下のCFRPコンポジットに至るサプライチェーンを拡充することで、カーボン繊維の世界トップシェアを誇る東レは、カーボン事業の新たな時代を切り拓いていく構えだ。