東洋紡グループ、独エアバッグ基布メーカーを買収

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東洋紡株式会社(本社:大阪市北区堂島、代表取締役社長:楢原 誠慈)は12月14日、傘下のPHP Fibers GmbH(以下、PHP)と共にエアバッグ基布メーカー、UTTテクニカルテキスタイルGmbH & Co. KG(UTT Technische Textilien GmbH & Co. KG、本社:ドイツ・クラムバッハ、CEO:ウィルフリード・トランプ、以下、UTT)を買収した。

このUTTは、ドイツとメキシコに工場を持つ大手グローバル基布メーカー。1850年に製織工場として現UTTが設立され、1939年からパラシュート生地用の生産を開始したことを契機に合成糸加工の事業に参入した。

エアバッグ繊維の開発と製造は1974年から、現行の「UTTテクニカルテキスタイルGmbH&Co. KG(現行資本金3,500万ユーロ)」という社名になったのは1994年の事となる。

その後、2012年の5月11日、同社としては初の海外子会社「UTT deMéxicoテクニカルテキスタイルSA de CV(本記事写真参照)」を設立。2017年にはドイツ国内拠点並びにメキシコ両工場で300人超の従業員を増員するなど、順調な事業拡張を重ねてきた。

写真は2011年にメキシコ・プエブラ州ヒュージオチンゴの工業団地で稼働を開始した拠点開所式の1コマ。中央が、当時CEO職のウィルフリード・トランンプ氏、向かって右がCFOのヴィーナスポリト氏。
写真は2011年にメキシコ・プエブラ州ヒュージオチンゴの工業団地で稼働を開始した拠点開所式の1コマ。中央が、当時CEO職のウィルフリード・トランンプ氏、向かって右がCFOのヴィーナスポリト氏。

対して東洋紡株は去る4年前の2014年に、タイのPET世界最大手のインドラマ・ベンチャーズ(本社:バンコク、代表者:Aloke Lohia、以下、インドラマ社)と共同で、エアバッグ用原糸メーカーとして当時世界2位のシェアを持つPHPを買収していたが、このPHPがこれを期に来る2019年に、東洋紡の基布製造技術を導入した基布工場をドイツに建設する予定。

この結果、東洋紡グループは、日本・タイ・中国・米国・欧州の世界5拠点で、原糸から基布まで一貫して供給できる唯一のメーカーとなる見込み。

今回、エアジェット織機等に於ける高い基布製造技術を持つUTTを先のPHPの傘下に収めることにより、東洋紡はグループ事業として世界市場の様々な顧客ニーズを吸い上げて、それらに応えていく原糸・基布メーカーとして、さらなる生産・供給体制の拡充を目指して行く構えだ。

【PHP の概要】
・社名: PHP Fibers GmbH
・本社: Kasinostr. 19-21, 42103 Wuppertal, Germany
・代表者: Jochen Boos, Managing Director
・事業内容: エアバッグ・タイヤコード用ポリアミド繊維製造・販売、ポリアミド樹脂製造・販売、
工業用ゴム製品向け、広巾・細巾織物向け産業用ポリエステル長繊維の製造・販売

【UTT の概要】
・社名: UTT Technische Textilien GmbH & Co. KG
・本社: Robert-Steiger-Straße 111, 86381 Krumbach, Germany
・代表者: Wilfried Trumpp, Managing Partner of UTT
・事業内容: エアバッグ用基布、自動車内装、パラシュート等用繊維の製造・販売

【インドラマ社の概要】
社名: Indorama Ventures Public Co., Ltd.
本社: Sukhumvit Soi 19, Bangkok 10110, Thailand
代表者: Aloke Lohia, CEO
事業内容: PTA、PET 、ポリエステル繊維、エチレンオキシド、エチレングリコール等の製造・販売
以上