トヨタ、WRC第3戦ラリー・メキシコで製造メーカー首位を堅持

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タナックが総合2位でドライバー選手権首位も堅持

2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦ラリー・メキシコで、トヨタ自動車株式会社(本社 : 愛知県豊田市、社長 : 豊田章男)傘下のTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、ヤリスWRCがこれまで苦手としてきたラリー・メキシコで全車が完走し、初のポディウムフィニッシュを達成した。

チームは、オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合2位。クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合5位で、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合8位でフィニッシュした。

ラリー・メキシコの最終日となるデイ4は、サービスパークを中心に3本・計60.17kmのSSが行なわれた。同最終日も天気は良く、路面コンディションはドライ。

デイ3で総合3位に浮上したタナック選手は、最初のSS19でベストタイムを記録し、総合2位にポジションアップ。続くSS20でもベストタイムを刻み、総合3位の選手に対するリードを広げる。

しかし最終のパワーステージはパンクにより攻め切れず、ボーナスポイントは得られず、それでも総合2位でフィニッシュを果たした。この結果、総合2位に入ったことにより、タナック選手とヤルヴェオヤ選手はドライバーおよびコ・ドライバー選手権首位の座を堅持。再び選手権リーダーとして、次戦のツール・ド・コルス(フランス)に臨む。

一方、デイ3最初のステージで首位に立つも、その後パンクで総合5位に後退したミーク選手は、前後の選手とのタイム差が大きく開いていたため、デイ4ではボーナスの選手権ポイントがかかる最終のパワーステージに注力。最初の2本のSSではタイヤを温存して走り、パワーステージに挑んだ。

結果、残念ながら僅か0.1秒差でベストタイムは逃したが、セカンドベストタイムによりボーナスの4ポイントを獲得。マニュファクチャラーポイントに貢献したことでチームはマニュファクチャラー選手権トップの座を守った。

デイ2での電気系トラブルによるデイリタイアを経て、デイ3で再出走したラトバラ選手は、デイ3で総合8位まで順位を回復。

デイ4では2本目のSSで総合7位にポジションを上げたが、フロント部を石にヒットして破損。最終SSを前に、ラトバラ選手とコ・ドライバーのアンティラ選手は、サンプガードの修理を行ないタイムをロスしたが総合8位でフィニッシュしている。

トミ・マキネン(チーム代表)
ドライバーにとっても、エンジニアにとっても、そしてメカニックにとっても、非常に厳しいラリーでしたが、過去2年間と比べると我々のクルマは大きく進化しました。

冷却系に問題は起こらず、高いパフォーマンスも発揮できました。オィットは初めて選手権リーダーとなり、1番手スタートを初めて経験しましたが、冷静に対応し、素晴らしい走りをしました。

彼が置かれた状況を考えると、総合2位は最高の結果だと思います。クリスとヤリ-マティはアンラッキーな面もありましたが、最後まで戦い続け、選手権争いにおいて重要なポイントを獲得してくれました。

オィット・タナック選手 (ヤリスWRC 8号車)
良い週末でした。 このラリーはクルマにとっても、タイヤにとっても、そしてクルマの中で戦うドライバーにとっても、非常に過酷なイベントでした。

しかし我々は上手くやったと思いますし、ミスをすることも、問題に遭うこともなく走り切れて嬉しく思います。我々の強さを示すことができたのではないでしょうか。

パワーステージではパンクをしてしまったので、何もできませんでしたが、最初の2本のステージは上手く走れ、2位に順位を上げることができました。開幕3戦で3回表彰台に立つなど、ここまで良いシーズン序盤戦を過ごしていますので、引き続きこの良い流れを保ちたいと思います。

ヤリ-マティ・ラトバラ選手 (ヤリスWRC 10号車)
4ポイントを獲得するために、これほど頑張って戦ったのは初めてです。デイ4の2本目のステージ終盤に、路面の根石にクルマが当たってしまい、サンプガードにダメージを負いました。

もしかしたら走り続けられないかもしれないとも思いましたが、どうしても諦められませんでした。何とかサンプガードを応急処置できましたが、パワーステージでは攻められませんでしたし、タイムコントロールに遅着した結果ペナルティを受け、4秒差で総合7位の座を失いました。

しかし、フィニッシュすることができて良かったと思います。この週末は本当にいろいろなことが起きたので、次のラリーは平穏無事であることを願っています。

クリス・ミーク選手 (ヤリスWRC 5号車)
総合5位はほぼ確実という状況でデイ4をスタートしたので、その順位を守りつつ、パワーステージを全開で攻めることにしました。

最初の2本のステージではタイヤを守って走りましたが、それは正しい戦略だったと思います。そしてパワーステージでは、総合5位でフィニッシュすることを最優先しながらも、思い切りアタックしました。

デイ3ではラリーをリードしながらもパンクで遅れるなどタフなラリーになりましたが、14ポイントを獲得できたのでポジティブな結果だといえるでしょう。チームにとって、そしてマニュファクチャラー選手権にとって、本当に価値のあるラリーになったと思います。

ラリー・メキシコ デイ4の結果
1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (シトロエン C3 WRC) 3h37m08.0s
2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +30.2s
3 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +49.9s
4 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m27.0s
5 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +6m06.2s
6 ベニート・グエラ/ハイメ・ザパタ (シュコダ ファビア R5) +15m35.5s
7 マルコ・ブラチア・ウィルキンソン/ファビアン・クレトゥ (シュコダ ファビア R5) +18m51.5s
8 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +18m55.9s
9 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +22m.44.1s
10 リカルド・トリビーニョ・ブハリル/マルク・マルティ・モレノ (シュコダ ファビア R5) +30m13.8s

WRCの次戦は、3月28日(木)から31日(日)にかけて、フランスのコルシカ島で開催される第4戦ツール・ド・コルスとなる。

シーズン最初のフルターマック(舗装路)ラリーであるツール・ド・コルスは、島の東部バスティアのサービスパークを中心に、島の広い範囲でSSが行われる。

険しい山岳地帯を舞台とするステージは全体的に非常にツイスティで、岩壁や崖が道のすぐ近くに迫り、路面コンディションも刻々と変わるため、ミスのない精度の高いドライビングが求められる。

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