トヨタ、中長期保有前提の「AA型種類株式」の発行に動く


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発行株式総数の5%を上限にした新株を発行していく

トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、社長:豊田章男、以下、トヨタ)は、中長期の保有を前提にした非上場で、かつ議決権のある譲渡制限付種類株式として「AA型種類株式」を、新たに発行すると発表した。

「AA型」という名前は、トヨタ初の乗用車名から引き継いだ

このAA型種類株式の「AA型」という名前は、株式市場における何らかの規則や慣習に則ったものではない。

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その名前は、1936年(昭和11年)にトヨタの前身である「株式会社豊田自動織機製作所・自動車部」が開発・製作したトヨタ初の乗用車から採ったもの。トヨタが独自が考えた新株の名前という訳だ。トヨタは、このAA型種類株式を、今後複数回にわたって発行していく。

AA型種類株式発行時に同程度の普通株式の自己株式取得も実施

そのため、今年6月開催の定時株主総会で、会社定款の変更を提案する。
この提訴変更で、1億5000万株(発行済み株式数の5%未満)まで、AA型種類株式を発行できるようにする予定だ。同提案が、広く株主達から承認を得られた場合には、第1回目のAA型種類株式を発行する運びだ。

なお、第1回目のAA型種類株式発行時には、普通株式の希薄化(いわば価値の目減り)を回避するため、AA型種類株式と同数程度の普通株式の自己株式取得も併せて実施するとしている。

新株発行の理由はじっくりと、いいクルマ造りを行うため

では、なぜトヨタは、この時期に新株を発行するのか?、それはトヨタが2011年3月に「トヨタグローバルビジョン」で打ち出した「もっといいクルマづくり」「いい町・いい社会づくり」という未来戦略に起因している。

トヨタは、自社が今後も高い企業競争力を維持していくためには、まずは自身の足下を固めることが先決と、考えたようだ。

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「Toyota New Global Architecture」(TNGA)に基づく新プラットフォーム

そこで、製品の企画開発・製造・販売に関わる安定的な資本を持つために、新しい株式を募ることを決めた。いわばAA型種類株式というのは、短期的な株価の上下に左右されず、じっくりとモノ造りに専念することに賛同してもらえる投資家を、新たに募ろうという考えから、発案されたものだ。

株取得後5年程度経過した以降は、普通株に転換できる仕組み

トヨタは、このAA型種類株式を原資に、中長期視点でクルマ造り等の投資を行い、かつ、こうした中長期保有の株主からの意見を経営に取り入れることで、21世紀の新しい企業の形を作っていこう考えているようである。

ちなみにAA型種類株は、非上場であるのだが議決権は持つ。また、おおむね5年程度経過した以降は、普通株に転換できる仕組みだ。

ちなみにこのAA型種類株は、一般募集株であるため、引受証券会社は野村証券が担う。第1回の発行株数や発行価格は未定だが、調達資金は燃料電池車などの研究開発に充てられる予定だ。(坂上 賢治)

 

<「AA型種類株式」概要>
種別(特徴):
– 中長期の保有を前提とした種類株式。
– 非上場かつ全期間譲渡制限付、議決権あり。
– 発行から概ね5年経過後以降、株主は普通株式への転換および発行価格での取得請求が可能、発行体(トヨタ)は全部取得請求が可能。

発行日程:
– 第1回: 平成27年6月の定時株主総会での承認後、別途取締役会にて詳細を決定 。
※第2回以降は未定(原則として1年に一度を越えない頻度を予定)。

募集方法:
– 国内一般募集(非上場)。

発行株数:
– 第1回: 5,000万株を上限。
※総数は1億5,000万株を上限とする(発行済株式総数の5%未満)。

発行価格:
– 発行価格等決定日の普通株式株価の120%以上で仮条件を設定し、ブックビルディング方式と同様の方式により決定。

配当:
– 発行日が属する事業年度は0.5%、翌年度以降5年目まで0.5%ずつ段階的に増加(5年目以降2.5%)。

 

<「自己株式取得」概要>
目的:
– 第1回目のAA型種類株式の発行に伴う普通株式の希薄化回避。

取得対象株式:
– 普通株式。

取得しうる株式総数:
– 第1回目のAA型種類株式の発行株式と同数程度。

取得時期:
– 第1回目のAA型種類株式発行後。

その他:
– 取得にあたっては、別途取締役会において取得期間、取得額および取得株数の上限を決定予定。

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