フォルクスワーゲン、今季撤退のWRCで4年連続4度目のマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得


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セバスチャン オジェ選手がラリー・グレートブリテンを4連勝。フォルクスワーゲン・ポロ R WRCと共にマニュファクチャラーズ部門 4 連覇を達成して有終の美を飾る

2016年世界ラリー選手権(WRC)第12戦の「ウェールズ・ラリー・グレートブリテン(ラリーGB)」が、10月27日~30日にディーサイドを中心に開催された。
前戦でドライバー部門 4 連覇を達成したフォルクスワーゲン・モータースポーツのセバスチャン オジェ選手は、他を寄せ付けない走りを見せ、ラリー・グレートブリテンで4連勝を記録すると共に、フォルクスワーゲン・モータースポーツの 2016 年マニュファクチャラーズ・タイトルを確定させた。

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またVWチームとしてはオジェ選手に続くべき、ヤリ-マティ ラトバラ選手と、アンドレアス ミケルセン選手は、メカニカルトラブルに見舞われ、それぞれ7 位と12位でフィニッシュした。

ここでフォルクスワーゲン・ポロR WRCの戦績を振り返ってみると、これまで51戦に参戦して通算42勝をマーク、トップ3フィニッシュは85回を数えている。

そもそもフォルクスワーゲンは、WRCこと「世界ラリー選手権」に2013年から本格的参戦を果たし、これまで4年連続でメーカー部門で総合優勝を果たしてきた。

しかし昨年発覚した排出ガス対策の不正を受け、電気自動車の開発に注力する経営戦略を発表。このあおりを受けてVWワークスとしてはWRCからの撤退を決めた。

これについてフォルクスワーゲンでは、「今後、ますます重要になっていく電気自動車技術の開発に、より多くの資金や人材を投入する必要がある」と説明。結果、フォルクスワーゲン・ポロR WRCは、この4連勝を以て有終の美を飾ることとなった。

ちなみにここのところ毎年、シーズン最終戦で定着していたラリー・グレートブリテンは、今年は日程が早まり、第12戦として開催。WRCも今季は最終戦となる「ラリー・オーストラリア」を残す限りとなっている。

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ルートは、中北部ウェールズにレイアウトされるお馴染みの手法が採られているが、通常とは逆に走る構成となった。

スペシャルステージ(SS:競技区間)には、過去一度も逆走されたことがない、あるいは1995年以来の逆走、はたまた1997年以来の使用など、新たな準備を整えてラリーに臨まなければならなかった。

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森林を縫うSSは、WRC ドライバーにとって特に技術的には難しくないが、日没が迫ると夕陽が木立に見え隠れしてストロボのようになったり、移り気な天候によってグラベル(非舗装路)がマッド(泥濘)と化して非常に滑りやすくなるなど、さまざまな罠が待ち受けていた。

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特に材木が積み上げられた区間では、接触は是が非でも避けなければならない。そんな特有の難しさが待つラリー・グレートブリテンの総走行距離は 1,295.94km、うちSS距離は330.21km。また、金曜日のデイ1だけでSS距離の半分以上を占める178.22kmを走破することになる。

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デイ1は「ラリーGB」名物のウェット。その中でいきなり首位に立ったのは1番スタートとなったオジェ選手。

轍のない路面を快調に走行し、8カ所のSSのうち5カ所でトップタイムを記録。残り3カ所でも安定してトップ3タイムを刻み、2位以下に37秒以上の差をつけた。

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チームメイトのラトバラ選手とミケルセン選手は、ともにランキング2位のチャンスを残しているものの、ドライブシャフトを破損し、デイ1はトップ10圏外でしかない。

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オジェ選手は、土曜日のデイ2でもチャンピオンらしい走りを見せ、ここまでの15SS中14カ所でトップ3タイムを記録。一方ラトバラ選手は8位、ミケルセン選手は14位であった。

続くデイ3は6SS構成ながら、すべて短く、SS距離は50km強に過ぎない。

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ここでもオジェ選手は、危なげなく全SSを走破し、真っ先にフィニッシュランプに到達。ラトバラ選手とミケルセン選手は、それぞれ7位と12位で完走した。

2016年の最終戦となる「ラリー・オーストラリア」は、11月17日~20日にシドニーとブリスベンの中間にあるコフス・ハーバーを中心に開催される。なお、この最終戦にはVWメンバーであるミケルセン選手のランキング2位が掛かっている。

その結果は、VWの「有終の美」という意味だけでなくミケルセン選手並びにラトバラ選手の来季の去就を占う一要素になるだろう。

またVWとしては次回最終戦に於いて、さらなる勝利を積み重ね、歴史的な4連勝に1位・2位独占の栄冠を獲得することができるのか、その行方は最終戦の結果を待ちたい。

なおオジェ選手は、2016年11月2日・20:36の以下のTweetで、「僕らは、とても充実した輝かしい4年間を過ごしました。その間、僕達チームの挑戦をサポートしてくれてありがとう。それと僕については心配しないで、また逢いましょう」と述べている。

I feel so sorry for my fantastic team-We had 4 outstanding years!
Thanks for their passion&support!
Don’t worry about me,we’ll see us again

— Sébastien Ogier (@SebOgier)

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[終了後のコメント]
フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクター: スヴェン スミーツ
「フォルクスワーゲンにとって、素晴らしい週末です。オジェ選手は、チャンピオンにふさわしいパフォーマンスでした。次戦は、ミケルセン選手のランキング 2 位獲得に集中します。」

カー#1: セバスチャン オジェ(フランス) 最終結果: 優勝
「マニュファクチャラーズ・タイトル確定を心から嬉しく思っています。限界までプッシュしましたが、ミスを犯さずに自分たちの仕事をやり遂げられました。」

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カー#2: ヤリ-マティ ラトバラ(フィンランド) 最終結果: 7 位
「セバスチャンのおかげでマニュファクチャラーズ・タイトルが決まりました。個人的には、悔いが残るラリーでした。」
カー#9: アンドレアス ミケルセン(ノルウェー) 最終結果: 12 位
「マニュファクチャラーズ・タイトルの獲得を心から喜んでいます。今回は嬉しい結果ではありませんが、シーズンを通じてチームに少しでも貢献できていたと思います。」

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FIA 世界ラリー選手権 第 12 戦ラリー・グレートブリテン最終結果
1. セバスチャン オジェ/ジュリアン イングラシア(フォルクスワーゲン) 3 時間 14 分 30 秒 2
2. オット タナク/ライゴ メールダー(M スポーツ・フォード) +10 秒 2
3. ティエリー ヌーヴィル/ニコラス ジルスル(ヒュンダイ) +1 分 35 秒 4

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FIA 世界ラリー選手権 マニュファクチャラーズ選手権ランキング(第 12 戦終了時点)
1. フォルクスワーゲン・モータースポーツ 355
2. ヒュンダイ・モータースポーツ 285
3. M-スポーツ 154
4. フォルクスワーゲン・モータースポーツ II 138

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FIA 世界ラリー選手権 ドライバーズ選手権ランキング(第 12 戦終了時点)
1. セバスチャン オジェ(フォルクスワーゲン) 247
2. ティエリー ヌーヴィル(ヒュンダイ) 143
3. アンドレアス ミケルセン(フォルクスワーゲン) 129
6. ヤリ-マティ ラトバラ(フォルクスワーゲン) 110

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