ボルボ・カーズとオートリブ、自動運転の合弁会社「Zenuity」を設立


両社が手を携えて自動運転ソフトウェアの世界市場に本格参入。一次サプライヤーと提携する取り組みは業界初の事例となる

ボルボ・カーズ(本社:ヴェストラ・イェータランド県・イエテボリ、CEO:ホーカン·サミュエルソン、以下ボルボ)と、主要自動車メーカー向けにエアバッグ・シートベルト・ステアリングホイールなどの開発・生産・販売を展開するAutoliv(オートリブ、本社:ストックホルム、CEO:ジャン・カールソン、以下、オートリブ)は去る2016年9月の基本合意に基づき、自動運転や運転支援システムのソフトウェアを開発するための合弁会社「Zenuity」設立の最終合意文書に調印した。

この最終合意により設立されることになった「Zenuity」は、拡大しつつある自動運転ソフトウェアシステムの世界市場に参入する。

ボルボのようなグローバル環境で活動している自動車メーカーが、ADAS(Advanced Driving Assistant System/先進運転支援システム)およびADテクノロジー(自動運転テクノロジー)を新規開発するために一次サプライヤーと提携する取り組みは、業界では初の事例となった。

この合意に基づき、オートリブは合計で約11億クローナ(約140億円)を「Zenuity」に投資する。

この投資の大部分は当初の現金出資と、その他にいくつかの資産も含まれる。対してボルボ・カーズも、この合弁会社に対して知的財産や人的資源を投入するものの、現金の投資は実施しない。

ちなみに前回の発表通り「Zenuity」の所有権は、ボルボ・カーズとオートリブがそれぞれ50%ずつとなる。

この新会社は、スウェーデンのイェーテボリに本社を構え、さらにドイツのミュンヘンとアメリカのデトロイトでも事業を展開する。

当初は、ボルボ・カーズ並びにオートリブの双方より約200名の従業員が派遣され、中期的には600名以上の規模に増員される計画。

具体的な設立にあたって、各国の公正取引委員会などの承認を受け、最終的な合意が完了したのち、2017年前半に業務を開始する予定だ。

ボルボ・カーズとオートリブは、新たな合弁会社「Zenuity」に対して、互いがもつADAS知的所有権の使用認可と譲渡を行う。これをベースに、「Zenuity」は新しいADAS製品とADテクノロジーを開発していく。

最初のADAS製品は、2019年までに販売可能とすることを目標とし、その後すぐにADテクノロジーについても提供を開始する計画となっている。

ちなみにオートリブは、「Zenuity」の全製品に関する販売・流通を一手に請け負うが、顧客やオーナーに対しては独占権を持たない。対してボルボ・カーズはそれらの製品を「Zenuity」から直接調達する。

なお2016年9月の発表通り、「Zenuity」のCEOにはボルボ・カーズの90シリーズ開発部門の元本部長で、現ボルボ・カー・スイス、マネージングディレクターのデニス・ノベリウス氏が就任する。そして「Zenuity」は別の取締役会によって管理され、独立して運営されることになる。

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