ネクスティア・オートモーティブ、自動・混合モード運転に向けた操舵技術を発表

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1906年に米国で設立、2011年に中国航空工業集団公司が出資して筆頭株主となっているネクスティア・オートモーティブ(Nexteer Automotive、本社:米ミシガン州)は1月17日に開かれた2018年北米国際オートショーで、自社のステアリング技術スイートの拡充を発表した。

この技術は、車両技術の半・完全自動化が進む自動車業界で、ネクスティア・オートモーティブの技術が今後推進させていく独自のステアリング関連技術を支える技術基盤になると云う。

同技術について同社研究開発担当の執行役員、ジェフ・ズラスキ氏は「これら業界をリードする革新はそれぞれの実績に基づいているが、実際に大変革をもたらすのは単独技術スイートの技術コンビネーションである」と語った。今回発表の具体的技術の概要は以下通りである。

Steering on Demand(TM) System
ボタンを押すか、ただステアリングホイール(ハンドル)をつかむだけで、Steering on Demand(TM) SystemはSAEレベル3対応、および自動運転以降の車両で、マニュアル運転と自動運転の安全で直観的なステアリング転換制御を可能にする。

Quiet Wheel(TM) Steering
Nexteerの技術スイート内で、Quiet Wheel(TM) Steeringは自動運転モードで車両が方向転換中でも、ステアリングホイールの静止を可能にする。

Quiet Wheel(TM) Steeringは手放し運転中に運転者の前で急回転するステアリングホイールの潜在的な注意散漫や危険を除外し、安全性を高める。

Stowable Steering Column
Quiet Wheel(TM) Steeringを装備した車両は、自動運転中に引っ込む「格納型」コラムの装着も可能で、運転者の快適性とその他の活動に使えるスペースを増大させる。

この格納型ステアリングコラム技術は、マニュアルと自動運転モード間の安全かつ自然な転換で、運転者の制御と選択肢を増大する。

Steer-by-Wire:Nexteer技術スイートの中軸
Steer-by-Wire(SbW)で、車輪とステアリングホイールの機械的結合はステアリングコラムとラックのエレクトロニクスと作動装置に切り替えられる。

このシステムは先進的な安全機能、車両の軽量化、パッケージの柔軟化に新たな可能性を開く。また、システムの可変ステアリングレシオは操作性とNexteerのSbWステアリング感の実現要因を高める。

High Availability Electric Power Steering(EPS):セーフティーネットは常時オン
Nexteerの高可用電動パワーステアリング(EPS)は弾力的な運用可用性向けに設計され、トルクやポジションセンサー、電子制御装置、巻線モーター、車両電源と通信コネクターのデュアルセットの余剰性によって、インテリジェント面が最適化された一級部品を使用している。

Cyber-Secure Advanced Steering
Nexteerは最大限保護するため、ステアリングシステム・レベルの多層サイバーセキュリティーを統合し、安全性を次のレベルに引き上げている。

これらのサイバーセキュリティー技術は、ステアリングシステムと車内外のその他の制御装置間の情報とコマンドフローを特定し許可する。

なお先の通りネクスティア・オートモーティブ(Nexteer Automotive Group Ltd.)は米国ミシガン州 サギノーに拠点を構える自動車部品 メーカー。

米国で1906年に設立された企業が前身となっており、2010年に中国企業が米GMから買収。翌2011年に中国航空工業集団公司(CEO:Guibin Zhao < 趙桂斌 >)が出資して筆頭株主と
なった。なお2013年には香港市場にも上場しており、その概要は以下の通り。

耐世特汽車系統集團有限公司(Nexteer Automotive Group Ltd./ネクスティア・オートモーティブ・グループ< M:01316> )
CEO:趙桂斌 Guibin Zhao
上場日 2013/10/07

主力事業は、ステアリングとドライブライン製品となっており、ステアリング製品では、電動&油圧式パワーステアリング、ステアリング・コラムなど。
ドライブライン製品ではハーフシャフト、ドライブシャフト、プロペラシャフトなど動力伝達系部品を主力としている。

なお直近では、全体の8割をステアリングが占めている。昨今ではGM車を中心に電動パワーステアリングの製品化とメーカー供給を行っている。さらに中国東風汽車傘下のプジョー2008へドライブイン製品のハーフシャフトを提供する。

世界シェアで見た場合、関連企業の最大手はジェイテクトとなっており、これを同じく日本の日本精工、ドイツのZF社、米国のTRW社と共に追い掛けている(北米市場ではシェア上位)。

先の通り、ステアリング製品は油圧式から電動式への移行が加速されており、今後のバイワイヤを踏まえると事業の粗利益についての展望は明るい傾向だ。